薔薇のマリア(3) 荒ぶる者どもに吹き荒れろ嵐
【薔薇のマリア 3 荒ぶる者どもに吹き荒れろ嵐】  十文字青 スニーカー文庫

こりゃあ……すっげえ面白かった!!
うんうんうんうん、これならスニーカー文庫のファンタジーにおけるエース作品になれるっちうか、もう現時点でそう捉えてもいいのかも。
八岐超オススメ!!

尋常でなくしっかり構築された世界観が作品全体を引き締めてる。
この退廃感あふれるダークさが素晴らしい。ウィザードリィやBASTARD、ブラックロッドにも通じる黒さが感じられる。
それでいて、ギリギリのバランス感覚で黒すぎないのよね。バタバタ人は死ぬんだけど、見境無く誰も彼もがとにかく死ぬ死んでしまうというような皆殺し的印象はない。主人公がなんだかんだと愚痴ったり泣き言言ったりヘタったりしながらも肝心要のところではひたむきに頑張るやつだからだろうか。やるせない無常観は尽きないものの、頑張る事に対する報いや救いは確かにあるわけで。
そういう意味では同じスニーカー文庫の『されど罪人は竜と踊る』シリーズとは一線を画してる。

しかし、このセンスといい無節操に見えてストレスの掛からない情報の洪水といい、いやー好きだわ。