半分の月がのぼる空〈5〉
【半分の月がのぼる空 5 Long long walking under the half‐moon】
           橋本紡  電撃文庫

正直、まだ舐めてたかもしれん。
こりゃあ凄いわ。
難病としてのあるべきクライマックスは過ぎている。
そしてこれは結末を越えてなお終わらない日常の入り口。
真摯だわ。どえりゃあ真摯にこの物語に描かれた人々に向かい合っている。頭が下がる。自分の作り出したキャラを好きになる事は簡単だ、酷い眼にあわせるのだってそれほど面倒な事じゃない。でも、ここまで目線を等しくして、逃げずに向き合うことはなかなか出来るもんじゃない。自分が創造した世界に責任を持とうとする気概は持てない。
自然と頭が下がる思い。

願わくば、これほどの創作という行為に対しての熱意に作者が燃え尽きてくれない事を願う。
筆をおかれるにはあまりに惜しい。