百器徒然袋 風
【百器徒然袋 風】  著:京極夏彦  講談社ノベルズ

 最初に掲載されている『五徳猫』なんですが、京極先生、どうしたんですか? いったい何があったんですか?
 絶好調です。なんかもう誰も彼もが絶好調って感じです。いつもなら絶好調なのは榎木津御大独りのはずなんですが、今回に至っては京極堂こと中禅寺秋彦氏まで何やらノリノリだったような気がします。口ではいつもどおり関わるのは嫌だ嫌だと言いながら、この話のときだけ嫌がり方が絶好調。意味不明ですみません、でもそんな感じなんです。ゲストキャラであるセツさんがこれまた榎木津とはまた種類が別の独り絶好調キャラなお嬢さんで、もう笑うのを堪えるのがキツかったです。腹イテェ。
 にゃんこにゃんこ。
 にゃんこ怪盗は是非ビジュアルで確認したいものです。笑い死ぬかと思った。にゃんこ!
 しかし、益田くんといい今川さんといい、なにやらどんどんキャラが変人化していってるような気がします。登場当時は決してここまで際立った個性の持ち主として描かれていなかったはず。っていうか、百鬼夜行シリーズではまだまともというべきですか。探偵小説となると、どいつもこいつもはっちゃけてしまって(笑)
 あげくに普通の人であったはずの本島くんまで、自分は凡人だ、凡夫だと連呼する度に平凡からかけ離れていくような……。変です。ちゃんと変です。もう元・普通です。話が進むにつれて自分は平凡だと主張するために労する言の量が増えていく様や、自分が如何に普通な人間なのかを表現するボキャブラリーが複雑多様化していく様は、もはや自分は凡人なんだと暗示をかけているようにしか見えません。榎木津と関わると馬鹿になる、の解釈を本島くんは間違えていると思います。あんた、話が進むにつれて確実に馬鹿になってるよ(w
 今では立派に一味のひとりに相違ありません。明らかに変な人だもん!!
 あと、榎木津御大。あまりのエキセントリックぷりに、私はもう逆に阿部寛しか実写で演じられる人がいないんじゃないかと思ったり。だって、他に出来そうなのといったらもう江頭2:50ぐらいしか思いつかな(ry