魔法鍵師(ロックスミス)カルナの冒険〈2〉銀髪の少年鍵師
【魔法鍵師(ロックスミス)カルナの冒険 2.銀髪の少年鍵師】  月見草平

や、驚いた。前作より明らかに面白くなってる。というか、上手くなってる。文章の練り具合かはたまた話運び(構成?)か読感のリズムか。読み心地がすごく良くなってる。新人さんはこういうあからさまなくらいの伸びがあるから侮れんのよね。
サブタイと違って、カルナの恋の物語と言うよりもやはりメインは師匠と弟子の関係でしょう。実はこの作品の根底となる物語ってカルナが中心ではなく、師匠とその親友がメインであって、カルナの立場としては本当は関係ないんですよね。この中心から少しズレた立ち位置というのが新鮮な視点になってるのかも。
やることなすことほぼ完璧な師匠だけど、こと過去の事件に関する事になると精神的な脆さを露わにしてしまう。これを弟子のカルナが一生懸命、本当に一生懸命サポートし、めげそうになる師匠を励まし、主人公なものだから降りかかってくる危機を師匠に成り代わって立ち向かい、と頑張る頑張る。そんな弟子に支えられ、成長に目を細め、そして弟子がくじけそうになったときは叱咤激励する師匠。
この師匠と弟子の信頼関係の描き方が私はとても好き。師弟が異性ではなく女性同士というのもいいのかも。

魔法鍵のアイデアは、そろそろもっと突飛で度肝を抜くようなものを見てみたいんだけど、なかなか難しいか。