流血女神伝 喪の女王 2
【流血女神伝 喪の女王 2】  須賀しのぶ

思わず笑ってしまったのがあとがきで。須賀先生が帝国の娘を読み返した感想書いてはるのだが……やっぱりそう思うよね!!

本編はユリ・スカナ編に本格突入。爆弾は最後、今回は基本的に積み立てといった感じだけどもうその積み重ね方がえぐいというかたまらんと言うか、前振り回にも関わらずハラハラするわさ。
カリエの面倒誘引特性は女神の呪縛から逃れたにも関わらずいまだ健在、というかまだザカリアの呪縛は解けてないんだろうな。あの遭遇の仕方はありえないし。
グラーシカはかつての力強さが今は見る影も無く。この作品は他なら最後まで他を引っ張るような強い女性が容赦なく打ちのめされて崩れ落ちていくだけに、彼女の行く末がどんどん心配になっていく。今回も最初から最後まで散々だもんな。完全に逃げ道まで断たれたような状態だし。
イーダル王子も今までの気楽な立場に表向きですらも断っていられなくなってきてるし。
いや、こうも誰も彼もが苦しんでると、カリエの明るさに改めて感心してしまう。どう考えても一番酷い目喰らってるにも関わらず、どれほど打ちのめされてもポジティブ取り戻すんだもんな。今となってはこうしたカリエとバルアンがベストパートナーだったのが凄く納得できるし、現在のカリエがバルアンに命を狙われる状況と言うのもこの二人を見れば見るほどそうなるしかないのかなあと納得せざるを得ない。

今回、最後にああなった以上、ユリ・スカナ編もノンストップで走り出すしかなくなったわけで。カリエがどういう形で渦中に放り込まれるか。
はたして、サルベーンは気付いているんだろうか。はっきりとした描写はないんだが、勘繰るなら幾らでも勘繰れるしなあ。