狼と香辛料〈2〉
【狼と香辛料 2】 支倉凍砂

 ぎゃあああっ、ぎゃあああっ、素ッ晴らしい!!
 素晴らしすぎて、あたしゃ泣きそうだ!!
 いやはや、期待通りどころか期待以上の出来栄えでございました。
 ホロの可愛らしさはもはや異常。現状のライトノベル界隈において、GOSICKのヴィクトリカと双璧をなすと断言しよう。
 もはや、ホロを見てるだけでわたくし狂奔状態である。

 基本的に、私はこの手のヒロインの可愛らしさは、相関的なものと考えている。相方が必須ということだ。誰でも良いわけではない。その相手だからこそ、多くの場合それは主人公という立場にあるのだが、その主人公のキャラクターだからこそ、ヒロインが映えるというケース。その彼と彼女の組み合わせだからこそヒロインの魅力が化学反応を起こし爆発する、というパターン。
 それを鑑みるに、この【狼と香辛料】の主人公ロレンスは、まったくもってけしからん程に、ホロの魅力を引き出し膨らませ、弾けさせている。くーーっ、けしからん。けしからんぞ!!
 まあお似合い、ということだ。
 このロレンスとホロの掛け合いを追っているだけで緩む相好、押し寄せてくる多幸感。
 前巻の終わり方からみて、もう少し二人の関係には自省的躊躇というか掣肘が加えられるかと思っていたのだが、なんだよ。なんだかんだと、前巻よりぐっと関係が親密になっているように思うのは私だけだろうか。
 もう思いっきりバリアフリーじゃないかー。
 くすぐったいのは、それを双方とも半ば了解しつつ、その手前で敢えて立ち止まってるように見えるところ。躊躇いや照れ、勇気のなさというより、気持ちの余裕や相手への信頼感から保持している距離感、という感じがして、読んでてもどかしさじゃなく、なんかイイなあこの二人の関係、という心地よさが感じられる。
 もちろん、その距離で停滞しておらず、ふとした状況の切迫や、感情の高ぶりで、保っているはずの境界を踏み越えてしまうことが度々起こるわけで。そこで、ロレンスとホロのお互いが本当に許しあってる気持ちの近さが、ふっと垣間見えて、それがもう読んでてたまらんのですよ。
 たまらんのですよ(繰り返す

 いや、もうホンマたまらんかった!! 大満足の第二巻でありんした。
 いやー、大満足。