オンライン書店ビーケーワン:ネコのおと
【ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン】


 ネコの音ってなんだろう、と読む前から読み終わったあとまでずっとわかんなかったんだけど、今感想書く段になってようやく気がつきました。
 ネコの音じゃなくてネコノート、だったのね。
 って、ネコノートとなんて単語出てきたの、やっとこ6話目になってからじゃないか!! しかも、思いっきり突発的な命名だし。

 どういう企画だったのかは、雑誌もイベントも殆ど関知していない私には及びもつかないことですが、最終話を書いたあざの氏のあの噴飯ぷりを観るに、なかなか面白いことになっていたようである。
 というわけで、富士ミスが誇る新井輝・築地俊彦・水城正太郎・師走トオル・田代裕彦・吉田茄矢・あざの耕平という七人の作家陣によるリレー小説である。

 笑い死ぬかと思ったさ!!

 最初の新井輝は間違いなくマジメに書いてたに違いない。明らかに踏み外したのが水城正太郎。その破断を決定的にしてしまった挙句に丸投げしてしまったのが師走トオルと言ったところか。
 田代先生がなんとかしてくれる ってオイ!
 ここまで盛大な投げっぱなしはさすがに初めてお目にかかりました(笑

 ここで、この収拾のつかない状況をなんとか整理整頓して立て直そうと図ったのが田代裕彦。でも、途中からもうどうしようもなくなって、ほとんど全方位型呪詛と化してますよ、これ(笑
 そのまま結局どうにもならず、ダメでしたー的に頓死。
 そしてそのどうしようもなくなった代物をバトンタッチされた挙句に自棄になったように大虐殺をおっぱじめる吉田茄矢。
 最後のバトンの渡し手であるはずのあざの耕平まで殺害してしまってる時点で、もうこのリレー、正気が失せているとしか言いようがないッスw
 よくぞまあ、これにオチつけたなあ、おい(w
 最後をあざの耕平に任せたのは、間違いなく正解だったのでしょう。
 こんな叫喚地獄のような話の流れの最後を投げつけられた当人としては、洒落にならんかったろうけど。
 な、なんじゃこりゃーっ!? ちくしょう、こんなもん渡されてどうしろってんだ、知るかこのやってやらーーっ! という逆ギレを結晶化させたような素晴らしい最終話でした。
 いいのか、おい。

 もう途中からどうしようもない展開に入ってしまってるわけですが、こういう作家の途方に暮れた感と開き直りがひりつくように感じられる書き物って…………すまん、面白いわ。
 繰り返して読み返すようなものじゃないけど、一度通して読む分には最高に面白かった。
 人は選ぶでしょうけどね。