斬魔大聖デモンベイン―ド・マリニーの時計
【斬魔大聖デモンベイン ド・マリニーの時計】 古橋秀之/Niθ

 古橋ノリノリだよっ! 超妹大戦シスマゲドンの後半並にノリノリだよっ!?
 古橋版小説デモンベインも三作目。機神胎動、軍神襲来、とデモンベイン本編から過去に遡り、アル・アジフと大十字九郎以前のマスターの戦いを描いてきた古橋版だけど、今回は主にドクター・ウェストを中心に、いつものメンバーでお送りします、な短編集。
 特に、オススメは中篇の『遺跡破壊者』か。これ、典型的な繰り返しパターン・ギャグで攻めながら、飛翔から出演のシュリュズベリィ博士がやたらとカッコええムキムキ爺で、いったいどうしたらw
「よろしい、では講義の時間だ!」
 実地研修にも程がありませんか、博士(汗
 ただ、何気に博士の生徒たちも逞しいというかなんというか。こいつら、原作に登場しててもさり気なく戦力になってそうなw
 いや、繰り返しパターンの後半に行くほどに、シュリュズベリィの生徒のドクター・ウェストへの突っ込みの切れ味が増していくのが、なんだか『ワイルドアームズ2』のトカ&ゲーのボケに直面するとそれまでの無償透明なキャラからいきなり活き活きとした突っ込みキャラへと変貌するアシュレーを連想させて、お前等いいコンビじゃないのか、と。

しかし、シュリュズベリィ博士はイイキャラだな、本当にいいキャラだ。彼が主人公で一本書けるんじゃないですか?

「おめかしはしてきたかな、レディ?」
「もちろん」
「今日の爆装(ドレス)は?」
「GBU-Xバンカーバスター」
「よろしい! 合格だ、レディ」
「当然よ、ダディ」
「では──爆撃だ(シューティング)!」
「イエス!」

あたりなんか、鼻血出そうなぐらいカッコエエし。

 でも、今回はとかくドクター・ウェスト祭り。よっぽど好きなんだな、ドクター・ウェスト。いや、それとも筆者と否応なく波長が合ってしまうキャラなんだろうか。ある意味本編よりも狂乱暴走右往左往しているし。
 思わず一時間ちゃんと正座して聞いちゃってるドクター・ウェストが一番好きですw
 あの最後の短編「破壊の序曲」、タイトル合ってるんだけど盛大に間違ってるよなあ(笑
 アーカムよいとこ一度はおいで、みたいなノリだし。これ読んでから原作やると、ある意味引っくり返るんじゃないだろうか。