夜は短し歩けよ乙女
【夜は短し、歩けよ乙女】 森見登美彦
Amazon bk1

やんややんや(大喝采)
チクショウ、なんて楽しそうなんだ。大地が弾んでミスターシービー、なんてフレーズを思わず思い起こしちまいやした、この弾んで飛んで転がって、やたらと楽しげな筆遣い。作者に向かって天才なんて呼びかけは、いっそ無粋でしかないやらね。お見事と手が痛くなるほど拍手を送り、紙吹雪を投げつけ、ついでに空き瓶でも投げつけてやれ、ってなもんだ。
楽園天国桃源郷。ほろ酔い加減でソラまで飛んで行きそうな、やたらと楽しいこの物語。
ゲラゲラ笑ってやんやと喝采、ちょいとあんさんもう一杯ひっかけな。
アルコール度数70パーセントの酔態必死の酒精小説。まったく、悪酔いしそうだわ。
緋鯉を担いで達磨を首下げ、夜街に古本市に学園祭と縦横無尽に闊歩する我等がプリンセス。歩く歩く歩く歩く、あっちに歩き、こっちに現れ、そちらに浮かび、どちらに迷う? 夜は短し歩けよ乙女。歩く先には津々浦々のハプニング。それらまるまるついてまわる我等が主人公へと降り注ぐ。知らぬは我等が乙女のみ。やっとこ顔を突き合わせ、あら、先輩、奇遇ですねえ。そうですねえ。
あははは、こりゃあまったくまったく。
なんて楽しい愉快痛快滑稽幸福大快作なりけるかなかな。