ドラグネット・ミラージュ2 10万ドルの恋人
【ドラグネット・ミラージュ 2.10万ドルの恋人】 賀東招二/篠房六郎 ゼータ文庫
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こう言っちゃ、本当に申し訳ないんだけど。一巻とは面白さが格段に違いますわ。
正直舐めてた、賀東招二。フルメタ、滅多に出ないから忘れてましたけど、賀東招二って、メチャクチャ面白い話書く作家なのだというの何か思い知らされた感じ。
いや、一巻書いてた人もダメってわけじゃないんだわ。アメリカのバディの刑事モノとしては、けっこうよく出来てたと思う。それだけに、キャラのアクション・リアクション、会話の妙。ストーリーの転がし方、何気ない言葉の使いよう。地の文のリズム感の明度の違いが如実に分かってしまって。
参ったなあ。
最初はきぬた氏の文章を意識してたのか、どことなくお仕着せを着てるような乾いた書き方してたくせに、段々タヅナ引き締めてるのに飽きてきたのか、我慢がきかなくなってきたのか、途中から吹っ切れたようにメインのケイやティラナ。加えて、サブキャラのトニーやらがガリガリ動き出しやがってまあ、このヤロウども。
素晴らしすぎて失神しそうになったのが、ジマー主任。まったく、この人はこういうオヤジキャラを書かせたら天下一品だなあ、というかフルメタ含めた賀東キャラの中でもこの主任は頭一つ抜けた超イカシた親父キャラだぜ!!
すまん、惚れたぜ、ボス。
表題作の「10万ドルの恋人」に至っては、賀東氏お得意のコミカルなノリがバチンとハマって、もう楽しいのなんの。この人、ハマると本当に面白いんだよなあ。近年じゃ一番ハマった会心作じゃないのかしら。この辺になると、完全に登場人物らを掌握し切ってしまってるようで。キャラの行動パターンにもバリエーションというか、色々出来る余地を得たようで。
ケイが、ケイがもうイイようにかわいそうなことに(爆笑
一巻じゃあ、かなり面白味の無い無骨な男だったのになあ(苦笑
ティラナも、かなり可愛らしい面を見せてくれてるし。
はっきり言って、事前に予想していたよりも遥かに、遥かに面白かった。大絶賛。大喝采。続き、この世界のこのキャラたちの話、是非是非読みたい読みたい読みたいです。こいつはオススメ。いやー、面白かった♪