機工魔術士-enchanter 13 (13)
【機工魔術士-enchanter 13】 河内和泉 ガンガンWINGコミックス
Amazon bk1

うわぁ……、と思わず溜息が零れ落ちるほど、これは素晴らしい。こんなマンガになるとはなあ。はじまった当初は思いもしなかった。最初は明らかにお色気路線だったもんな。でも、今となっては……。
私の中では、この漫画、今最大級にオススメの作品である。
一見、魔法バトルものに見えるけれど、いや実際はじめの方ではそういう路線に行くのかと思うような展開もあったのだけれど。今は違うねえ、これ。今巻に限らずここしばらく、バトルらしいバトルなんて殆どないし。
帯びには『成長型ファンタジーの決定版』なんて煽り文句があるけれど、まさにこれ、大人へと脱皮する少年を描いた成長物語の決定版だわ。
この年頃の少年の繊細な心情を描ききる内面描写の巧みさは、瞠目に値すると思います。なんて書けばいいんだろう、単純な単語の羅列では説明しきれない複雑な心境、思いの発露、克己心、いやまったく、こうなると一番情けない感想の書き方になってしまうのだけれど、とにかく読んでくれ、としか言えないのが悔しいやら。
繰り返しになるけれど、おそらく7巻くらいからか。この作者の上達度は目覚しいばかりに成長している。表現力、これは画力・構成力だけでなく、登場人物の心情の表現や人間関係、それらが絡まりあい表面へと浮き上がってくるストーリーテーリングも含めてのことだけど、それが一巻一巻、出るごとに爆発的に上手くなってる。というか、凄いわ、これ。
眩しいくらいに、すごい。
今や、これは真っ当なくらい真っ当な青春モノ。
ああくそ、だめだ、伝えたいことの百分の一も書けてない気がする。最適な言葉がどうしても出てこない。このマンガの面白さが、どうしても書けない。悔しいなあ。
とにかく、この漫画は今、一番のオススメ。序盤はまあ、置いておいて、是非中盤からのこのマンガの変貌振りは是非是非見て欲しい。読んで欲しい。