空ノ鐘の響く惑星で外伝-tea party’s story (電撃文庫 わ 4-24)

【空ノ鐘の響く惑星で 外伝 tea party’s story】 渡瀬草一郎/岩崎美奈子 電撃文庫



一言で言うなら

至福の一冊

本編のエピローグの続きを主軸として、登場人物たちの四つの物語を挟んだ短編集。
本編が主菜なら、まさしくこれは最高に贅沢なデザートでございました。ごちそうさま。

個人的に一番気になってたライナスティとディアメルのでこぼこコンビが、ちゃんとよろしくやってたのは嬉しかったなあ。エピローグじゃ巧妙にぼかされてて、いったいどうなってるんだろうとやきもきさせられたものだから、余計に。
まさか籍を入れていないだけで、ちゃっかり子供まで作っちゃっているとまでは思っていなかったけれど。
こうして振り返ってみるとこの空鐘で自分が一番好きなキャラだったのって、ライナスティだったのかも。徹頭徹尾スチャラカなくせに、いつの間にか締めるところ締めてるところなんか特に。
今回の過去編を読む限り、その陽性気質はどうやら生来のもので、本人何にも性格とか装ってなかったみたいなのも嬉しかったり。やっぱり、ライナスティな根っから惚けてないとねえ。だからこそ、ディアメルともお似合いなわけだし。

しかし、本当にみんな幸せそうで、なんだか読んでるこっちまで気持ちが楽になるというか、いい気分になれるというか。渡瀬さんの書く人物というのは、死ぬまでの時間を精一杯生きてる感じがするので、そういう人たちが生を謳歌し、温かい波に揺られて幸せそうにしているのを見ると、ほんと、救われた気分になるんですよねえ。じわぁっ、と実感できるわけです、そんな気分を。

とりあえず、シアの可愛さは異常ということで、OK?