BLACK BLOOD BROTHERS S 4―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (4) (富士見ファンタジア文庫 96-12)
【BLACK BLOOD BROTHERS S 4】 あざの耕平/草河遊也 富士見ファンタジア文庫


今回はもう徹頭徹尾……

みみこーーーーっ orz

これが噂のクイーンM編か。まさかこういう話だったとは。
カンパニーを見事にクビになり、無職となってしまったミミコさん。もうこの時点で充分人生崖っぷちなのですけど、この娘の凄いところは

その崖っぷちからあっさり足を踏み外してさらに下に下へと転げ落ちていく、その転落人生の底なしっぷり!!

なのに同情できないのが、それが不運だけではなくかなり自業自得な側面があるせいでしょうか。ヴァイタリティが売るほどあるくせに、なかなか発動しなかったり、発動したらしたでその発揮の方向性がマイナスだったり、悪逆道へまっしぐらだったり、人間としてあまりにせこかったり、と。まるで人間のクズじゃないか(笑
迷惑な娘だなあw
この人間としての最底辺の時代こそが、後のミミコを形作る貴重な経験となったのだろうけど……反面教師にしましょうね、いやマジで。

意外であり納得だったのが、この時期にかなりサユカと深い親交結んでたのね。正直、これまでの本編だけの関係じゃ、ミミコとの繋がりがまだいささか弱いんじゃないかなあと思ってたんですけど。
ジローたちとはまた違う意味での相棒にして、対等の親友である彼女。本編でサユカが選んだ道はあまりに酷なものでしたけど、ミミコにとっては得難い味方になってくれそうですね、こりゃ。

過去編は、とうとう本編開始当初への状況へと至る端緒を垣間見たような話で。
しかし、ジローはアリスアリスと彼女一人に傾倒しているように見せて、案外カーサの方にも気持ちのリソースを振り分けてるんですよね。あくまで親愛なのですけど、物理的にはアリスの方がよっぽど危なっかしいわけですけど、カーサの方は精神的に危うい面があるせいか、心配とか気遣いという意味ではアリスよりもカーサの方に心を砕いているようにも思えるわけで。でも、ジローの鈍さはそういう繊細かつ慎重な手管が必要なものを無造作かつ無意識にやってしまうところで。
カーサがジローのことをメチャクチャ可愛がりつつ憎ったらしく思うのも仕方ないですわなあ。