輝け!へっぽこ冒険譚 2 (2) (富士見ファンタジア文庫 21-92 ソード・ワールド・ノベル)

【ソード・ワールド・ノベル 輝け! へっぽこ冒険譚2】 秋田みやび/浜田よしかづ 富士見ファンタジア文庫


冒険者としてでびゅーしたばかりの頃のへっぽこーずたちの活躍を描く第二弾。活躍っつーても、まだまだこの頃は大きな冒険はしとらんのですけどね。【モビルスーツ・イリーナ】の代名詞である、イリーナの板金鎧もまだ装備されてませんし。あのイリーナが鎖帷子っちゅうのはやっぱり違和感あるなあ。やはりイリーナはガッキョンガッキョン言わせながら、全身鎧で戦わんと。

今回はヒースの姉であるアリスに結婚話が持ち上がり、相手の男を見極め、場合によっては邪魔すべしと親父から命令をくだされたヒースが、仕方ないと愚痴りながらも内心興味津々だったので、言われたとおりに帰郷したはずが、僅か往復二日の道程の途中で行方不明になってしまい、デバガメしについてきたイリーナたちが捜索を開始する、というお話。

今回の注目はなんと言っても、イリーナとヒースの関係でしょう。幼馴染で気の置けない兄妹のような関係で、お互いまったく、完膚なきまでに完全に異性として見ていない二人なんですけどね。
ヒースの姉のアリスと、イリーナに兄であるクリス。お互い、家族ぐるみで昔から付き合いがあるので、この兄姉二人も幼馴染なんですけど、現在クリスは勘当されて消息不明。アリスの結婚相手と周りが噂していた相手(こいつはこいつで裏があったわけですが)は、クリスじゃないのですが、作中、イリーナがアリス姉さんはクリス兄さんと結婚して欲しかったなあ、と想いを吐露する場面があるのです。まあ、目的はアリスの美味しい料理だったわけですけど。ただ、このアリスとクリスの二人が結婚するなんてありえない、とイリーナが考える根拠として、仲間から、じゃあ、同じような幼馴染のあんたとヒースは結婚とかありえるの、みたいなことを言われて、ああそりゃありえませんね。じゃあクリス兄さんとアリス姉さんも結婚するなんてありえないかー、みたいな感じで納得してたのですけど。
なんと、ラストでアリスが消息不明のクリスを憎からず思ってることが発覚!!
これって、ヒースとイリーナの将来的な関係への比喩というか、暗喩みたいなことになってませんかねえ。考えすぎ? でも、思わずニヤニヤしてしまったことは間違いなく。
このヒースとイリーナの兄妹な関係。恋愛臭がまったく感じられないからっとした仲の良さ、信頼関係はとても爽快で面白く、愉快で気持ちのいいものなんですけど、それだけに人生のパートナーとしても悪くないとも思うんですよね。似合わない? まあ、それもそうなんだけど(苦笑