ラッキーチャンス! (電撃文庫 (1528))

【ラッキーチャンス!】 有沢まみず/QP:flapper 電撃文庫


くわぁぁっ、やっぱり私、有沢まみず、好きですわーっ! なんかもう、フィーリングが最高にフィットしてるのかしらん。
今回の主人公外神雅人は、めちゃめちゃナイスガイっすね。前作【いぬかみっ】の主人公ケイタから、女癖と変態分を取り除いたような。というか、むしろカオルに一般人的俗っぽさと不幸体質を植え付けたようなキャラ?
前作の主人公と比べるとアクのなさがなんやかんやと言われるかもしれないけど、ハッキリ言ってケイタはアクが強すぎて物凄いことになってた節もあるので(裸王)とか。むしろこのくらいでちょうどいいんじゃないだろうかと思う所存であるところ。
カオルと違って、こっちの雅人は親しみやすいタイプですし。
しかし、この作者の書く主人公というのはどうしてまともな家に住めないんでしょうか(汗
既に登場時点から学校のプレハブ小屋に住んでるし。途中でテント暮らしになってるしww
まあ、ケイタも雅人も、そうした境遇に瞬間的には絶叫して頭を抱えながらも、めげず堪えず拗ねず捻くれずに、タフネスに順応してるあたり好感度高いんですけどね。……なんの好感度だ?
一方のヒロインのキチは……どうしても【ゆのはな】のゆのはを想起してしまいますなあ(笑
でも、あそこまであこぎな守銭奴じゃないですし、非常に純朴で初々しいく一生懸命で感情に素直なあたりはトモハネっぽくもあり…いや、トモハネとはまた少しタイプ違うか。でも、ほんとに一生懸命で気持ちのいい子。
主人公にヒロイン、両方が気持のいいキャラクターなんで、読んでても気分いいですわ。書いてるのが有沢まみず氏なので、いい子っぷりが決して嫌味にならないし。
そうした心和むほのぼのコメディを展開しつつ、しっかり不穏な影を仕込んでるあたり、油断できないんですよね、この人。
こりゃ、クライマックスにはまたぞろ激燃え展開は必定かもしれません。なんにせよ、まだ始まったばかりの第一巻。もっとキャラも増えてほしいところですし、世界観も広がって欲しい(いぬかみっ、と繋がるのかな?)ところ。長編展開を期待するですよ。