アイドルマスター relations (1) [REXコミックス] (IDコミックス REXコミックス) (IDコミックス REXコミックス)

【アイドルマスター relations (1)】 上田夢人 REXコミックス


アイドルマスター関連のマンガは何シリーズか出てるみたいなのですが、とりあえず私はこの漫画を選ぶぜ!
ニコマス動画を見てたら、たまーに<魔王エンジェル>とか<佐野美心>という見慣れない単語が出てきて、なんだろーなー、と思ってたのですが、この漫画に出てくるキャラだったのかー。
って、魔王エンジェルの東豪寺麗華のキャラに力、入りまくってません? この素晴らしい腹黒小悪党振りが素晴らしすぎるんですけど(笑
この俗人を見下しまくって歪みまくった所作や表情の付け方が、魅力的すぎるw

物語も、なかなか興味深い。主人公は新人アイドルの星井美希。ただ、プロデューサーは美希が初めての担当アイドルではなく、一度以前に別のアイドルを手掛けている。それが、現在トップアイドルの座を不動のものとしようとしている【孤高の歌姫】如月千早。
現在、Pと千早はほぼ断絶状態。千早はトップの座へと駆け昇ろうとしているけど、Pは彼女のプロデュースは失敗だったと悔いている。そんな折に、Pが担当を手掛けることとなったのは、千早とは正反対の不真面目で常に真剣になることもなく、自分のペースを崩さない美希という少女。
この三人の関係が、なかなか締まってていいんですよね。火花出る、というのとは違うんですけど……電気がビリビリ走ってるような。
マイペースを保ちながらも、千早というアイドルの存在を振り仰がずにはいられない美希に、自分の新しいプロデュースの方法を求めながら、自分が放り出してしまった千早の行方を常に意識しているプロデューサー。
そして、信じたものに裏切られ、すべてを振り棄てることによってみずからを高みへと羽ばたかせながら、その孤独に擦り切れそうな兆候を見せ始めている千早。
まだ美希は新人アイドルに過ぎず、千早の眼にはとまってもいない存在ですけど、彼女が千早のいる領域まで近づいてきたときに、果たして美希と、自分ではなく彼女の隣にいるプロデューサーの姿を前にして、千早がいったいどうなるのか。
想像しただけでゾクゾクしてきます(笑

上田夢人さんの描く千早の、その迫力、凄味の凄まじいこと凄まじいこと。プロデューサーとの思い出の中で垣間見せた柔らかい表情や、仄かな笑顔が素晴らしいだけに、現在の凍れる研ぎ澄まされた刃のような面差しが、天才であるが故の孤独というものを体現してて、ものすごい存在感となって作品の中にそそり立ってます。
素晴らしい♪

主人公は間違いなく美希なんですけど、ヒロインは誰かというなら、これは千早なんでしょうねえ。
それにしても、Pはマジでひどいと思うんですけど。あれは、千早が可哀そすぎる。