いちばんうしろの大魔王 (HJ文庫 (み01-02-01))

【いちばんうしろの大魔王】 水城正太郎/伊藤宗一 HJ文庫


わはははははっ、いい、これよかった、面白かった♪
エリート高校の入学式で、的中率百パーセントの職業予言で、将来の職業【魔王】と宣告されてしまった主人公紗伊阿九斗の苦闘の学生生活を描くドタバタコメディ。
こういう誤解と不運に見舞われる主人公キャラってのは、人畜無害かギャグキャラ体質というのが定番なんでしょうけど、この主人公は一風変ってるというか……見たことないタイプだ(笑
ものすごい理屈屋で、感情よりも理路整然とした論理を重んじるタイプ。冷静沈着を旨とし、感情に流されず、かといって無感動ではなく普通らしい感情感性を有しつつ、社会正義を尊び善人足らんとして常に世の最善、人の最善、自分にとっての最善を選ぼうとして……全部失敗してるな(笑
とにかく、なんかすげーぜ、こいつ。
基本的にイイやつだし、善人なんだけど、確かにこいつ、どっかヤバいです。入学して一カ月と立たず、大魔王扱いされているのには、運が悪かったり、やることなすこと裏目に出たり、なんやかんやで言動が誤解されまくっている、というのはあるんですけど、自分自身を含めて何人かが薄々感じ始めているように……。

こいつ、かなり独裁者の素質ありな性格ですよ!

不運や周りの人間に振り回されてるようで、決定的な場面で事態を悪化させているのはこいつ自身の性格ですしw
その点、そんじょそこらの巻き込まれ型主人公とはレベルが違う感じがして、いろいろな意味で好感度大です。こいつ、好き、面白いw

周りを固めるヒロイン陣も、自滅型委員長に機械っぽさを装いつつ実はかなりイイ性格してる人造人間、そして天然不思議を通り越して頭のねじが何本か飛んじゃってるんじゃないかというくせに、なぜか最終的に事態を収拾してしまうデウス=マキナ的な幼馴染(向こうは覚えてない)。
という、昨今あまたあるラノベでも、なかなかキャラ立ってる連中で、歯ごたえがあります(どういう?

やっ、この作者のシリーズは長らく読んでなかったんですけど、なんかピンときたんで、思い立って購入してみたんですが、予想外に大あたりでした。自分のこの辺のセンサー、なかなか侮れないなあ(苦笑