さよならピアノソナタ (2) (電撃文庫 (1570))

【さよならピアノソナタ 2】 杉井光/植田亮 電撃文庫



へこんでます。へこんでます。おかしい、自分ではこの【さよならピアノソナタ】の一巻の感想書いた気満々だったのに、どこにも書いてないよ。そんなバカなorz
こんな感想書くのにガリガリと歯ごたえのある作品、めったないのに。
じゃあ新しく書き直せよ、といわれるかもしれないけど、それは嫌だ。このタイプの作品は、感想を書くのに熱量があるべき、というスタンスなのです。読破直後の心地よい鮮烈な衝撃と火照り、それをそのまま筆に乗せ書き綴るものこそ、これらの作品に相応しい感想というもの。と、いっぱしに拘ってるわけじゃないんですけど、あとから振り返って感想書いてても楽しくないタイプの作品なんですよね、これ。
一度書いてて、それからもう一度読み直して新たにより深くガリガリと奥へ奥へと穿孔していくのならいいのですけど、ファーストインパクトを逃しちゃったらなあ……。
と、ここまで感想とは関係ない文章ばっかり書いちゃいました。失礼。
さて、本編ですけど、個性と個性、想いと想いがぶつかり合い、衝突し、化学反応を起こし、音楽という名の爆発と炎を噴き上げていた第一巻と比べると、単純な熱量という意味ではだいぶ落ち着いたかも。
逆に、今度は一度激しくぶつかり噛み合ってしまったからこそ描かれる、すれ違い、噛み合わなさ、向き合えない弱さが、第二巻の肝だったのかも。
人間関係ってのは激しくぶつかり合うよりも、上手くぶつかることすらできずにすれ違い、遠ざかって行ってしまうことの方が多いわけで。
気持ちいくらいに正統派の青春バンドものとして立脚しつつある本作だけど……今回は、音が想いに負けてたかも。今回の錯綜に関しては、音楽ですら彼らの思いを繋ぎとめられなかった。
いや、そうなのか?
ブラックバード、その羽ばたきの音は届かなかったのか?

なんとか最後にはまとまった彼ら四人のバンドだけど、今回はその絆を強くするよりも、脆さを露呈したままのような気すらする。問題点は噴出し、女性たちはお互いに理解を深めるも、それは崩壊の予兆を含むものでもある。
というか、男一人に女が三人のバンドなんて、問題の塊であるにきまってるじゃないですかw そもそも、結成の前提、それぞれがバンドに加わった理由がまずそれ、という時点でどれほどこのバンドが危ういものかわからんものか。
本来なら引っかき回す立ち位置であると思われた千晶が、一生懸命立ち回ってくれたお陰でなんとかなったようなものだぞ、今回。どう考えても功労者は彼女。
それに引き替え、相変わらず対人コミュニケーションは最悪で、考え方も悪い方にしか回らない真冬は、状況を悪化させるばかりだし、一巻では万能超人に思えた響子先輩ときたら、とんでもない場面でトンデモない告白を噛ますわ、肝心なところで役立たずになるわ、実は能力こそ超人的だけど、その行動の立脚点がかなりへたれ、ということも発覚して、今までとは別の意味でかなり困った人だということも判明して……。
今回、ほんとにMVPは千晶だな(汗
主人公は本気で役立たずだしw ここまで鈍感だと、嫌味を通り越して立派ですよ。……なんか腹立ってきたぞw