身代わり伯爵の決闘 (角川ビーンズ文庫 64-4)

【身代わり伯爵の決闘】 清家未森/ねぎしきょうこ 角川ビーンズ文庫


身代わり伯爵シリーズ、乗ってきましたねえ。これは面白い面白い。
ミレーユがフレッドの入れ替わりで男装してじゃなく、ミレーユとして王宮を出入りするようになってから、このシリーズは特に面白くなってきましたよ。
やっぱり、フレッドのふりをしてると窮屈な面があるんでしょうね。リディエンヌやセシリアといった、ミレーユの出自を知った上でちゃんと友達として接してくれる相手ができたことも、作品の幅が広がった要因に思います。やっぱり、女の子は女の子として動き回った方が溌剌としますもんね。それでなくても、ミレーユは市井の子で、活動的な性格してるわけですし。
今回も、シャルロットという、自分と似た境遇の貴族の娘と知り合うことで、女の子だけの劇団の座長に祭り上げられ、奔走することに。
女の子同士でわいわいやってるおかげで、ミレーユと二人きりになれず寂しそうなリヒャルトが、可愛そうというかいい気味といいますかw
そのせいか知らないですけど、今回はミレーユへのスキンシップがかなり激しかったような(苦笑
この男、物腰は控えめでミレーユへの接し方も丁寧で礼儀正しく穏やかなだけに、ポンといきなり素知らぬ顔でやらかすスキンシップが、けっこう強烈な衝撃なんですよね。ミレーユじゃないけど、ドキドキしてしまうw
というか、傍目にはイチャイチャしてるようにしか見えん。ミレーユパパが狂乱するのも無理はない。周りも、みんな後押ししてるしねえ。
でも、ミレーユは鈍チンだし、リヒャルトはミレーユが好きなのは間違いないとしても、それ以上踏み出すのに躊躇う問題を抱えているようだし、難儀なことだ。
ようやく、次あたりでリヒャルトの過去や素性に物語のスポットが当たりそうな勢いだけど……ミレーユも、明らかに無意識化ではリヒャルトのこと好きなんだから、そろそろ自覚してやってもいいんじゃないでしょうか。そろそろリヒャルトが可哀そうになってきたw
なまじ、リヒャルトに対してまったく拒否のそぶりもなく、スキンシップも照れながら嫌がってないし、かなり受け入れちゃってるだけに、肝心なところで笑顔で「???」とスルーされるところなんか……(涙

今回、シャルロットの恋も叶い、ツンデレなセシリア王女の想いもなんだかんだと届いてる感触の中、肝心のミレーユとリヒャルトに関してだけはなにやら前途多難な様相を呈してきているところがなんともはや。
そろそろ、恋を自覚したミレーユのパニックぶりをみたいところでありますw