鋼鉄の白兎騎士団VI (ファミ通文庫 ま 1-1-6)

【鋼鉄の白兎騎士団 此曄”餾繃/伊藤ベン ファミ通文庫


ガブリエラはすっかりいじられ役が板に着いちゃったなあ。仲間たちにいじられ、上司たちにいじられ(笑
本当なら、あんな姦計を巡らす策士ともなれば、仲間であろうと心理的に一歩も二歩も距離を置いてしまいそうなものだけど。むしろ、それをネタにして弄ることで、変にまつりあげたり孤立させないようにみんな気配りしている、と考えるのは好意的すぎるか。みんな嬉々として弄ってるもんなw
というわけで、前回までの物乞い作戦などなどでお兎様の乱を発端に陥っていた白兎騎士団の財政破綻もなんとか改善されたことで、乱によって大幅に減ってしまっていた騎士団の団員を補充することに。
そこで、補充の一端として新団員の入団試験をすることに。
入団試験といえば、ガブリエラたちがハチャメチャにしてしまった(もとからハチャメチャだったともいえるけど)第一巻のあれが思い出されるわけですが、今回は入団試験の募集要項を入手するところから第一試験に、ってハンター×ハンター?(笑
あそこまで偏執的ではないにしろ、此方の試験も半端なく難易度高いですよ、これは。
ここでガブリエラたち遊撃小隊を差し置いて、本巻のメインを担うのがアスカ=ランディ。
まーた、新キャラ増やして。誰が誰だか、実はかなりわからなくなってきてたり。火魅子伝はみんな名前が漢字だったから覚えやすかったんだけど。
このアスカも、誰だ? と思ってたら、黒猫のあの人かー。
正直、他の新団員候補生は印象薄かったので(ハイミオくらいか)、このアスカが全部持ってったなあ。
オキィアノスの諜報員として雇われていたアスカが、白兎騎士団の情報を入手するために選んだのが、入団試験に潜入して内情を探ること。ただ、予想外だったのが、途中でわざと落第するはずだったのが、試験が一気に進んでしまったために、合格してしまったことと、知らず知らずその実力と発想力を、騎士団の面々に見せてしまったこと。
ジアンの技にガブリエラに準じる頭脳の持ち主、となったらこりゃ目を付けられますよ。
ただ、これで白兎騎士団は獅子身中の虫を飼うことに。これは、面白くなってきましたよ。アスカという人物、けっこう人柄もよく見識もあり変に白兎騎士団に対して悪い感情を持っていないだけに、仲間になってくれそうな気もするんですが、逆に変に悪い感情を抱いていない、ってのは急激に白兎騎士団に心を傾けることも薄いってことですかね。当人がプロ意識が高く、雇い主のオケィアノスにも悪い印象を抱いていないというのもあるし。
なかなかおもしろそうな人なんだけど。

で、アスカさん。何歳なんだ? 22歳で年齢詐称となると……まさか三十代とは思わないけどw

それで、ジアンですよ、ジアン。
やはり、王様の警護役という裏の任務があったのか。これはまあ、やっぱり、でしたね。そして、彼女自身、憧れていた何の不自由もない裕福な暮らしに、なんか違うなー、という感覚を抱き始めている様子。
それはわかるし、彼女が白兎騎士団に戻るのは一巻冒頭のシーンで分かってることなんだけど、出来れば最終的にはあの子のもとに戻ってあげて欲しいなあ。まだ相手は子供だから、ジアンは保護愛、母性愛は感じてても異性としては見れないんだろうけど。カッシゥスは本気なんだしねえ。
その前にはまず、カッシゥスが無事でなきゃならないんだけど(汗