Roman 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)

【Roman 1】 原曲:SoundHorizon 漫画:桂遊生丸 ヤングジャンプコミックス・ウルトラ


Marvelous!
Marvelous!
Marvelous!


あの物語組曲。アルバム幻想物語【Roman】を、どう漫画化してくるのかとても楽しみだったのですが。
こう来たか! こう来たか! こう来たかーー!
私、ほとんどサンホラの曲については解釈や考察を見たりしてないのですけど、それだけにこの漫画化は新鮮で鮮烈で衝撃的でした。

Marvelous!

前作【かしまし】で魅了させられた桂遊生丸氏の筆力、いささかの減衰も無し!
素晴らしい。
この第一巻は【朝と夜の物語】【歓びと哀しみの葡萄酒】【星屑の靴紐】【天使の彫像】【見えない腕】の五曲から、五編の物語(ロマン)が掲載。
こうして一編の漫画として視覚的に見せられると、印象がまったく違ったり新しい発見があったりしてトキメキが止まらない(笑
嗚呼。其処にロマンは在るのだろうか……。

いきなり物凄いインパクトの【朝と夜の物語】
ヴィオレットとオルタンスの双子姉妹のあまりの可愛さにメロメロしてて不覚にも見過ごしてたんだけど、イヴェールってそういうことなのか?
イヴェールと、菫姫・紫陽花姫の関係ってそういうことなのか?
うわぁ、いきなり物凄い意味深な。

曲を聴きながらだと一番胸に来るのが【歓びと哀しみの葡萄酒】。
「残念だったねえ」
【エルの天秤】での仮面の男の名台詞が、ここでお目にかかれるとは。いや、この話は【エルの天秤】でのロレーヌ側の物語であるからして、当然といえば当然なのだけれど。
老いた彼女が長い時を共に過ごした葡萄の木と共に懐かしい思い出にまどろむその姿に視界がぼやける。

一番好きなのが【星屑の靴紐】。原曲も好きなんですよね。
喜怒哀楽がいっぱいいっぱいに詰まった傑作。この話には日常の和やかで思わず顔が綻んでしまうようなエピソードもあって、桂遊生丸の面目躍如のような話だったんじゃないでしょうか。
悲しくも、希望が連なり未来に続く物語。
でも、この続編にあたるような感じの澪音の世界って、なんかダークネスで、彼女たちの未来にいったい何が起こるのか。妙にすっきりできないのがorz

【天使の彫像】
冒頭でちょこっと、ナタリーが彼の笑顔について語ってるんですけど、最期の彼の笑顔を見て、物凄く納得。
あの「やっと笑ってくれたね」というセリフ。最初はオーギュストのセリフかと思ってたんですけど……。
これはこれで独立した話のようで、また別の話が進行してるような感じなんですよね。オーギュスト・ローランとナタリーの息子。太陽(ソレイユ)? サン? ローランサン?

【見えない腕】
さり気なく、ロレーヌの葡萄酒が出てくるんですよね、この物語。ロレーヌが作り出した葡萄酒がもたらす安息、夢。うう、なんか泣けてくる。
この原曲も、ただ聞いてる分にはかなりややこしくていったいどんな話なのかいまいち分かってなかったのですが、なるほどこういう解釈で来たか。
というか、この金髪のローランって、エトワールのオヤジさんだったのか。何もかもを失った彼がその後どう生きたのか、気になってたんだけど……そうか、星を見つけたのか。


……ぷはぁ。ああ、もうお腹いっぱい胸いっぱい。
期待していた以上に素晴らしかった。素敵だった。最高でした。

Marvelous!

嗚呼、其処に物語は在るのでしょうか……。

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