夢のアトサキ (ヤングキングコミックス)

【夢のアトサキ】 やまむらはじめ ヤングキングコミックス


【カムナグラ】とか【神様ドォルズ】も好きなんだけど、自分はやっぱりやまむらはじめと言えば、【未来のゆくえ】とか【境界戦線】みたいなタイプの方が好きだわぁ。
というわけで、この【夢のアトサキ】は、大学生たちの恋愛群像劇。群像劇ということで、色んなカップルが出てくるわけですが、私は表紙絵の二人が一番お気に入りですわ。
なんちゅうか、あの女の方の熱の低さ。あれが物凄いイイんですよ。恋愛に対して冷めてる、というと違うんだ。あれはもともとの平熱が低いというべきなんでしょう。別に恋人を軽視してたり、恋愛感情を見下してるわけでもない。彼女なりに相手のことは大事にしてるし、好きという感情を大切にもしている。ただ、それが情熱的じゃないってだけで。
そのへんよくわかるのが、あのクライマックスの男の方が自分の書いた絵を持ってけ、と駆けつけてきた時の反応(笑
一瞬、ものすごい身も蓋もない理由で断りかける辺りが、彼女の彼女たる所以。こればっかりは悪気があるわけでもなく、もう生まれ持っての性格という他ないんだけど、そこから思い直してちゃんと持っていくと返事するところが、彼女の気持ちをよくあらわしてる気がして、このエピソードすごい好きなんですよね。
男の方が、どちらかというと熱くもなく冷たくもない、熱量的にはまったく普通の奴なので、カップルの噛み合わせとしてはなかなか上手く行き難いタイプの二人で、実際性格の違いによるすれ違いが遠距離恋愛も重なって二人の関係自体が難しいことになってたわけですが……うーん、将来的にも難が多いような気がするなあ、この二人はww
ただ、男の方が大事なところでドバアっと情熱的になれて、変に小器用でなく不器用で愚直なタイプなので、意外と時間が流れるに従って噛み合わないでこぼこの部分がかみ合って収まるところに収まるようになる組み合わせなのかもしれない。
なんのせよ、両方とも相手のことを理解しきれずに思い悩んで不安定になることはあっても、相手が近くにいないからって別の異性に気が移るような器用なタイプじゃないってのは遠距離恋愛には最適なカップリングなのかも。