鋼鉄の白兎騎士団 VII (ファミ通文庫 ま 1-1-7)

【鋼鉄の白兎騎士団 察曄”餾繃/伊藤ベン ファミ通文庫


ジアン死んだーーっ!?
いやいやいや、まあ彼女が生きているのは既にガブリエラが団長となった話で書かれているわけで、謀略というのは分かっていたんですが、言いだしたのはやっぱりコイツか、ガブリエラ。
コイツも、前振りなしに結論から、それも色々端折って言っちゃうから、みんなから腹黒だとか暗黒だとか魔王だとか大魔王だとか言われちゃうのがわかんないのかなあ。いじけるくせに。学習しないなあ(笑
マゾなのか? それともみんなから弄られたいのが本音なのか?
ジアンは、一国の王の愛妾という立場からいったいどうやって騎士団に戻ってこれたか謎だったのですが、なるほどこういうカラクリだったのか。
けっこうこれ、強引な手口だとは思うんだけど、ジアンは出身も遠方だし時代設定的に戸籍謄本がしっかりしてる世界観じゃないですから、なんとでもなるのか。
結局、ジアンもカッシウスも若すぎたというのもあるんだろうなあ。カッシウスはまだ13歳の子供でしかないし、ジアンもカッシウスを大事に思っていても、男女の感情を抱くには相手が幼すぎるわけですしね。なにより、ジアン本人が安寧におもねるには若すぎたんでしょう。まだまだ力もてあまし、覇気あふれる年頃なのですから。
ジアンを傷つけられたことへのカッシウスの危なっかしいくらいの狂態を思うと、彼のジアンへの想いは本物でしょうし、ならば将来ジアンが一線を退いてもイイ、落ち着いてもイイと思うようになってから、もう一度よりを戻してもいいんじゃないかと。
これはジアンに都合のいい考え方ですけどね。

あんまりさり気ない展開だったので、気づくのが遅かったんですが、今回のラストって物語的にかなり大きな転機になってません?
これまで外交や謀略など、裏でのさや当てに終始していた国家間の軋みが、遊撃小隊の行動がトリガーになって、爆発したんじゃないですか、これ。
まだ端緒も端緒ですけど、場合によっては連鎖的にえらい大戦争に発展していきそうな気配がするんですけど。
これから一気に話の規模が加速度的に大きくなっていく予感。むしろ、ここからが本番なのか?