レンタルマギカ  魔法使いの妹 (角川スニーカー文庫 177-14)

【レンタルマギカ 魔法使いの妹】 三田誠/piko スニーカー文庫



……あれ? 今、感想記事書くために書影を確認してて気がついたんですが。
この後ろの方で黒羽に髪の毛弄られてるガラの悪そうなヤンキーっぽい姉ちゃんって……オルト君じゃないですか?
ちょ、こっそりなにやってんだ君は。どう言い繕ってもそれ、女子用の制服じゃないか! ロングスカートに黒のハイネックに黒のストッキングって、決め過ぎじゃないか、おい!
……だけどめちゃくちゃ似合ってしまっているような、女装。
お、オルトヴィーン、オルトヴィーン、なんかもう、頑張れ。

さて、今回はタイトルからして、あの<妹>の登場を想起させるような代物で。
【唯一の善い妹とは登場しない妹だけだ!】
と、古代ぶりたにあのRAFのえらいひとがいいました(大嘘
【唯一の善い妹とは死んだ妹だけだ!】
と言わないだけマシだと思えば何のことはないです。言われたからと言ってまたどうということもないのです。ただ単に、ヤンデレの妹にでも悩まされたのだろう、と生暖かい気持ちをもてあませばいいだけのこと。
びば、姉萌え。

……暑いと、自分が何書いてるのか分からなくなる時が侭あります。
妹の話です。
さすがに、この段階――物語も中盤を過ぎて後半に突入している段階で舞台に上がってくるのでは、さすがに<妹>と言えどヒロインとしての参入は不可能です。ただでさえ、アディと穂波というラノベ界隈でも最強のヒロインツートップが、ガッチリといつきの両脇を固めている状態。いかな、妹とはいえ今更ここに割って入ってくるのは不可能。
となれば、この段階で投入される<妹>職キャラクターの彼女の果たす役割とは一体何なのか。
小姑に決まってるじゃないですかッ。
いわゆる真ヒロイン選定人。「お兄ちゃんをよろしくお願いしますね」などというセリフを口走りながら、ちゃっかり自分のポディションを確保する存在。
……その意味では、妹・勇花が露骨なくらいに穂波と接触をせずに、アディにべったりひっついて仲良くなってしまったのは、いったいどういう意味なのか。
一方で、穂波がまるでいつき離れをするかのように、一人で勝手に彼女というキャラクターが根底の部分で抱えていた危険要素を、その根源であるいつきの手を借りずに自分ひとりの手で解消しはじめたのは、どういう意味なのか。
……まあ、穂波の危険要素はその意味的にいつきがどうこう出来る問題ではそもそもなかったのも確かなんだけど。
ある意味、負い目を解消して真っ向からいつきに向き合えるようになろうとしている、とも取れるんだけど、アディのアドバンテージが偉いことになってるからなあ。妖精眼の副作用の共有化というファクターを得ているとはいえ、徐々にメインヒロインの座を窺うレースにおいてアディに差を付けられつつある現状は、認めざるを得ないのではないだろうか。
ただぶっちゃけ、アディは立場上いつきと家庭的な意味での結婚とか出来なさそうなんですよね。子供は作れたとしても(魔法を継がせる血を残すという意味で)。
アディと穂波の仲も、ある意味いつきがおいてけぼりになるくらいに熱々な側面もあるので、どちらかとくっつくという形での恋愛面での決着はないんじゃないかと思ってるわけですけど。

っと、なんか今回さらっととんでもない伏線が明らかになったな。
以前から、いつきには異様と言っていいほど母親の影がなかったんだが、まさかそんな事情だったとは。
いつきの持つ妖精眼の特殊な在り様だけではなく、いつき本人にもいささか穿って考えるべき要素が色濃く出てきたというべきか。
こりゃあ、ただでは済まないぞ。
<アストラル>も、今までのような辺境の弱小結社という目ではなく、世界各国の魔術結社から目を付けられ始めてるみたいだし。
最後のエピソードを見ても、思っていた以上に<蛇>の存在は魔法使いたちに、特に強大な力を有した魔法使いたちに影響を与えているようだし、これは次から大きく動くかなあ。本格的にクライマックスか。
さしあたっては、銀の騎士団あたりが注目か。

……ところで、影崎と黒羽の二人組、これは何なのかなあ。もう、最近、この二人、一緒にいるとメインのカップル並みにニヤニヤせざるを得ないんだけどw
もし、何らかの形で<アストラル>が解散という形になったら、黒羽は影崎についていくんじゃないかと、思ってしまいますよw