ばけらの! (GA文庫 す 2-1)

【ばけらの!】 杉井光/赤人 GA文庫


おっ、おい、おいおいおいどうしてくれるんだ、これ!

もう、支倉先生がイヅナその人としか思えなくなったじゃないか!
これから【狼と香辛料】を読むときに、どうすればいいんだ!? ホロに萌え、ロレンスに萌えた挙句に、その二人のコッ恥ずかしい掛けあいを必死に書き倒しているイヅナさんを想像して悶えろというのか!?
ホロがパタパタと尻尾振ってるシーンを、イヅナがパタパタ尻尾振りながら書いてるんだぞ? ホロが食い物を目の前に目を輝かせて涎垂らしてる場面を、「ヒカル、なあなあヒカル、書いてたらお腹すいてきたからご飯つくって〜」とか言いながら書いてるんだぜ? 挙句に、ロレンスが素寒貧になりかねない大ピンチを見事にひっくり返す名場面を、「ぎゃーー、リーマンブラザーズが死んだー!?」とか白目剥きながら書いてるんだぜ?
ホロが色気たっぷりにロレンスを翻弄するシーンを、横眼でチラチラ、ヒカルを見ながら「俺だってその気になればこのくらい楽勝なんだからな、ちくしょう」とか嘯きながら書いてるんだぜ?(大妄想時代
もう、たいへんじゃないか! 【いぬかみっ!】のあにめED並みにたいへんじゃないか!(意味不明

というわけで、非常にタチの悪い作品です。メタ小説なのに、普通にラブコメ小説として成り立ってんじゃねえよ!(笑
困るから。なんかもう困るから。


平和の温故知新さんで元ネタ解説をしていらっしゃるので、ネタ合わせはこちらの方で。


あー、なんにしても、予想してたよりもずっと楽しかった。わいわいがやがや喧しいくらいの賑やかさ。締め切りに追われる作家さん達の廃人ぶり、ダメっぷり、逃避行ぶりが愉快痛快に書かれていて、自然と微苦笑が浮かんでくる。仲間内で大騒ぎしながらのラブコメというのはよくあるパターンなんだけど、ファミレスにたむろし、酒をかっ食らい、肉を食いあさり麻雀、パチンコ、株、先物、貴金属に明け暮れながら、時々PCに立ち向かい、書けない書きたくない締切間に合わない、よし麻雀だ! というこのグダグダっぷりが、なんかそこらのラブコメと趣きを異にする妙に新鮮な楽しさがあるんですよね。
それ以上に、ヒカル先生とイヅナ先生の同居を通り越してもう同棲でいいんじゃないの? というイチャイチャが素晴らしすぎて、だから困るんだって(苦笑