レヴィアタンの恋人 4 (ガガガ文庫 い 2-5)

【レヴィアタンの恋人 4】 犬村小六/赤星健次 ガガガ文庫


ちょ、いや、ま――(爆笑
な、なんなんだこの底抜けに頭の悪い掛けあいは。ユーキとタマ、両方とも際限のないアホ状態なうえに、ツッコミ役がいないもんだからトルネードでアホ会話がエスカレートしてトンデモないことに。
いやいや、マテマテ。ユーキって最初に出てきたときはかなりクールで知的な美人系おねー様だったはずでは? それが、なにこれ?
知能指数とか知性とか色々なにか吸い取られましたか?
タマと出逢ったことで彼女の精神を縛っていたものがだんだんと抜けて行って、結果として素のユーキという少女、そう年相応の女の子、子供っぽさの抜け切らないところとかが、自然と出てくるようになった、というのもあるんだろうけど。
それに、前回の激戦を経て、調布新町ら関東地域が平穏を取り戻したという状況もあるんでしょう。平和はなにより、緊張を解くものだし。
そんな平和も、敗者の犠牲によって立つものである、という平和の暗部もさり気に浮き彫りにされているのですが。
それでも、負けるよりマシ、というのは辛辣ながらも真実なんですよね。それを享受しながらも、それが正しいとは思わず変えていけるならとユーキは願うのですけど、それがどれだけ困難な時代背景かは、たびたび描写されているところ。
だからこそ、それを願うユーキの器が試される所なのでしょうが。
そんな彼女を導く指針となって欲しかったタマは、最終的にああいう行動に出てしまうわけで。
彼は彼で、背負うものが重すぎるからなあ。でも、それを共に背負ってくれるだけの想いを、ユーキはタマに抱いていたようにも見えるのだけれど。でも、タマはタマで手酷い失敗をしてるみたいだし、ああいう判断をしてしまうのも仕方ないのかもしれないけど。
もはや傍から見てて、ヒドいバカップルにしか見えてなかった二人なだけに、その近づいた距離が逆にあだになったか。ユーキが彼を魂ごとガツンと捕まえていられるだけのナニかを持っていられればよかったのだろうけど、そういう先見とか器用さとは程遠い人種だから仕方無いんだろうけど。
でも、タマの動向の結果は、まずあまりよくない方向に傾くと思うんですよね。ユーキは一人でまっすぐに進めるような娘じゃないし。

それは、美歌子もおんなじだったのかもしれないですね。
日向軍との戦いで垣間見せた、どこか大人げない素の顔。そこから、かつて想い人の隣で彼女がどんな顔を見せていたのか、その片鱗が見えた気がします。

ある意味、美歌子はユーキの未来の姿なのかも。
やがてくるだろう、二人の対決。タイトルの【レヴィアタンの恋人】は、やはり二人を示唆しているのか。

ちなみに、好きなキャラはたぶん皆さん大好きなデバガメ派遣忍者羽染静様です。静さん、デバガメするときはちゃんと隠行しときなさいよ! なんでいつもイイところで出てくるのか、きっと興奮して気配消すの忘れるんだぜ!(言い掛かり