ウィザーズ・ブレイン 7上 (7) (電撃文庫 さ 5-11)

【ウィザーズ・ブレイン 察‥靴硫麩(上)】 三枝零一/純珪一 電撃文庫

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遂に物語も最終局面。これまで丹念に敷き詰めてきた伏線の数々が一気に花開き始める直前の総毛立つような雰囲気。大切に産み出し育ててきたキャラクターたちが雄飛しようと翼を羽ばたかせる、そんな胸踊らされる展開。
久しぶりにファンメイとエドが登場することで、遂にここ北極の地にメインキャラクター全員が集結。
永かったなあ。
ファンメイ、いったいどうなることかとずっと心配だったのだけれど、どうやらリチャード博士は上手いことやってくれたらしく。さすが先生、偉いよ偉いよ。実際、おかげで立ち場的にも偉くなってしまったみたいだけど、ファンメイもエドも思いのほか悪くない立場のようで。場合によったら実験対象みたいな酷い扱いも考えられただけに、研究員の人たちに可愛がられている様子が伺えて、良かったよかった。
しかし、この物語の魔法士たち。特にメインキャラクターとなるメンバーはその中でも特殊な力の持ち主なだけに、彼ら同士がぶつかった際は単純な戦闘能力の拮抗ではなく、どちらかというと能力同士の相性の問題になってくるんだなあ、とあのディーがまったくと言っていいほどファンメイに太刀打ちできなかった状況に認識を新たに。

んで、乙女ロードを驀進中なのがクレア。かわいいなあ、この娘かわいいなあ。さらっとヘイズと手なんか握っちゃってさ(笑
セラにしてもフィアにしても、純心な分あんまり照れってもんがないから、クレアのヘイズに対して悶々としたところを抑えきれない様子は、見ていて眼福以外の何者でもないんですよね。
色々と自分のこと以外の大事に目が行っているサクラや月夜と違って、クレアはそもそもが自分を縛りつけていたものから抜け出し自由の身になった立場だからか、自分の気持ちと付き合う余裕があるみたいだし。それが直截的に乙女な仕草やらに繋がってるんだろうけど。

さて、物語の方はこの巻で文字通り、終幕への幕開けとなった。最後の事件の開幕を告げる号砲。
お互いを認め合いながら、お互いの主張のために対立する子供たち。その最終的な目的は同じものであるはずなのに、そこに至る道筋である各々が選ぶ過程が、それぞれが同じ道を行く事を許さず剣を交える結論に彼らを導いている。
だが、その最終的な目的を一気に引き寄せられる道があるならば。誰もが一緒に、目的を遂げられる道程があるならば。
その道程――――天の回廊。世界を覆う秘密とともに、この巻でその道に続く扉が開かれたのかもしれない。

とにかっく、続きを早くしてくださいなw
また一年後とかは辛いなあ(苦笑