ANGEL+DIVE〈3〉LOVENDER (一迅社文庫)

【ANGEL+DIVE 3.LOVENDER】 十文字青/青稀シン 一迅社文庫

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今、読後の呆然とした心地のまま、衝動的にブログを立ち上げ内々に湧き上がったこの情動を言葉として出力しようとして、はたと我を取り戻す。
その途端、ハラハラと零れおちていく涙。
立ち尽くすようなこの自失感が、さざめくようなサラサラとした悲しみなのだと、今になって気づく。感想を書くということは、時として今のように自分が自身の中に入力したものを具体的に検証することにも繋がる。もっとも、それらを精緻に分析した挙句に言語化して出力できるのかというと、恐らくは殆どが失敗に終わり、その大部分が曖昧なまま不定形のあやふやなもののまま内在し、消化されていくのだろうけれど。

と、再びここで我に返る。今呼んだこの本について書いているつもりが、なにかわけのわからないことをいつの間にか書きなぐっていた。思いのほか動揺しているのか、出力する段階でこう変換するべきだと心霊が囁いたのか。

悲劇が墜ちていく。

太陽を目指したイカロスが、地に墜ちたようにして。いや、彼らが望んだのはそんな大層なことじゃない。ささやかな、普通の人ならば当たり前のように得られる穏やかな幸せだ。
でも、今、彼らの幸福な日々は完全に破滅した。

それが、とても悲しい。悲しい。
誰のせいでもないのが、誰のせいにも出来ないのが、とても悲しい。

人は滅びる為に、生きているのか。
それは真理なのだとしても、それを受け入れてしまえばそれは人間ではなくなってしまうということ。
でも、抗った結果がこれだというのなら。

変わってしまった夏彦は、この結末を経て、さらにどれほどの変化に至ってしまうのか。あの未来の姿は、さらに人間性を失った姿だったのか、それとも何かを取り戻した姿だったのか。
どこか歪んだまま混じり入ってしまった幼馴染との関係といい、彼にとっての破滅はまだ始まったばかりだったのかもしれない。
この悲劇ですら、まだ端緒に過ぎないというのは、それこそ悪夢なんだろうけれど。

そして、この巻の文字通り主人公だった桜慈。生涯唯一の運命と出会い、引き裂かれた彼がどうなっていくのか。

この作者は、どれほど負の感情にまみれ、地を這いつくばり、花の曲がるような腐臭を漂わせていようとも、そんな登場人物たちの中にある善性を信じさせてくれる人だけど、それだけにそんな彼らをグチャグチャに叩き潰す展開を容赦呵責なく描かれると、ダメージがでかい。
この結末は、ある程度予想出来ていたものだけど、それでもショックだった。ショックだった。
だって、秋葉が(涙