ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)

【ラノベ部 2】 平坂読/よう太 MF文庫J

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わかる。わかります。ぎんえいでんに流血女神伝にDクラッカーズはちょうおもしろい。特に流血女神伝は、コバルト文庫ということもあり手に取ってない人も多いでしょう。ちょうおもしろいのに。
なんという恐ろしい鉄壁無敵のラインナップ!
と、ラノベ部の感想を書いているはずなのに気がつくと端っから他の本について力説してしまっているのも、このラノベ部の味わいというもの。
ああ、でも敢えて言わせて貰うならば、【ロードス島戦記】以来の古いライトノベル読みである自分などからすると、もっと古い本のネタとかあったら、ニヤニヤ悶えられるんですけどねえ。いやいや、ディードのコスはありがたく頂戴しましたけどw
でもこう、あれよ。<細かすぎて伝わらないモノマネ選手権>的なネタとかさ。さっぱりとしたアスファルト味のそぼろ、とか。戦艦・真昼(ディエーニ)とか、ポリウォーターソードとか。
いや、でもオーフェンがもう十年以上前の作品で、古典の側に移行しつつあるというのを目の当たりにすると、ショックだわなあ。オーフェンでもう、古い作品なんだあ、とねえ。
……年取るわけだわなあ。

と、もういい歳になってしまった身から言わせて貰いますとね。竹田くん。竹田くんの恋ってのは、全然実らない恋なんじゃないと思うんですよね。そりゃさ、若い間は、特に学生時代のときなんざ、好きって感情がとてつもなく大きくて、その激発的な感情<だけ>に左右されがちで、今のまんまじゃ竹田くんと美咲ってのは、当人たちが認識しているようにまあ上手くいかんでしょう。
でもさ、十年、二十年のスパンで考えたら、これだけの幼馴染の距離の近さがあったら、それは重要なファクターとして作用してくるものだと思うんですけどね。
幼馴染って言っても、まだこいつらは十年強しか一緒にいないわけですよ。今はその十年強の距離感が逆に隔たりになって、恋人みたいな関係にはなれないものかもしれないけれど。これがもっと時間が経っていったら。そして、二人が社会に出て、お互いに学生時代とは違う日常の中に放り込まれ、違う時間感覚の中で生きるようになったとき、この二人みたいな幼馴染の距離感ってのは、学生時代のそれとはまた違った意味をもってくるんじゃないかなあ、と二人のお互いを分かり過ぎてしまっているくらいに理解しきった関係にニヤつきながら思ったのでした。
ぶっちゃけ、竹田くんは美咲がバツイチになったくらいまで待ってもいいんじゃないかと……待ち過ぎ?
だいたい、こんな心許した男性を身近に置いてる女と、並みの男が長続きするとは思えないんですけどねえ(苦笑
まあ、物語的に近年中に関係が激変する可能性とか脈も、大いにありそうなんですけど。
幼馴染の距離の近さなんて、恋に目覚めない動機付けとしては、ぶっちゃけ何の意味もないものですし。
理由や理屈なんてものは、感情の前では常に吹っ飛んでしまうものなのですから。

……同姓だから、というんじゃないんですけど。この竹田先輩、妙に【らいかデイズ】の竹田くんとイメージ被ってしまいます。
性格も結構似てるしw


順調に魅力アップさせているのが、自分では意外だったのですが暦ちゃん。このシリーズでも、竹田と並んで一番いろんな表情を見せてくれたり、内面描写がされてるキャラじゃないでしょうか。
他の人らって、けっこう裏表ないからなんだろうけど。
うん、なんにせよ面白かった。文香の天然キャラっぷりが若干一巻から成りを潜めていたけど、これは逆に他のキャラの描写にも重心が傾いてるってことだし。
ライトノベルについて語る内容については、実に共感できることが多く、ニヤニヤたり、コクコク首肯してしまう。うん、これは確かに読んでて楽しいわ。話題になるもの当然かと。
面白かったです。