東方三月精 〜 Strange and Bright Nature Deity. (1) (角川コミックス)

【東方三月精 〜 Strange and Bright Nature Deity.  1】 原作:ZUN 漫画:比良坂真琴

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この度、二巻が発売になったのを機に、東方三月精の一巻を購入。読んでちょっとびっくりしたんだけど、この独特の不可思議なテンポが、描いてる漫画家さんが違うのに、東方儚月抄と極々そっくりなんですよね。 それだけ、原作者の手綱が効いているということなのか。
主役はタイトルにもある三匹の妖精。サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイアなんだけど、この作品内のお話における立ち位置が素晴らしく妖精そのままで、不覚にも感動してしまったわけで。
そのあたりの彼女らの妖精らしい立ち位置を見事に端的に集約しているのが、今回の単行本化にともない描かれた書き下ろし。番外編の酒三杯にして……じゃないでしょうか。主役であっても主人公にあらず。あくまで物語の主軸となる人々の外周にして直接的には交わらず。交錯はしても重ならず。
悪戯好きの妖精たちの、賑やかな振る舞いは、やっぱり祭囃なわけですよ。そのへんのバランス、微妙なさじ加減。メインの連中との絶妙な交錯具合と、それぞれの織りなす幻想郷のほんわかとした雰囲気。
いやはや、堪能するという言葉が相応しい漫画だわ。

個人的にお気に入りなのは、アリスのエピソードかしら。態度そのものはわりと素っ気ない風のアリスなんだけど、その実びっくりするくらい親切魔人なんですよね。初対面の相手にも優しいし気配りしてくれるし。うむむ、本来の魅力を改めて目の当たりにした気分。
うどんげも良かったなあ。妖夢のむやみに苦労性なところとかも(笑
まー、平和っちゃ、まりさとれいむの何気ないやり取りが一番平和で微笑ましかったといったところですか。この二人、やっぱ仲いいなあ、なんだかんだと。