さくらファミリア! 3 (3) (一迅社文庫 す 1-4)

【さくらファミリア 3】 杉井光/ゆでそば 一迅社文庫

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この作品のあまりにも素晴らしい最高さ加減を敢えて一言で言い表すならば――――

酷え!!


もうね、天使も悪魔も神様もね、人間の事とか世界のこととか平和とか信仰とか本気でどうでもいいとか思ってるでしょ、というか眼中に無いでしょ。自分たちが毎日楽しく怠惰に過ごすのに頭が一杯で!!
あれか。【ばけらの】のダメ妖怪たちみたいなのが集って新世界を創造したりするとこういう世界が出来るのか? ここまでダメな生命体が集まった世界がまともに機能しているのが不思議なんだが…、というか単独で成立してないですね、この天国。思いっきり日本にべったり寄生してますね。人間世界じゃなくて、日本に。この天使たちの給料、どこから出てるんだろう。どっかの官庁の裏金か? ヤミ金ルートのブラックマネーか? 主であらせられるところの神様は、借金こさえてそれを娘たちに押し付けて逃亡中だから、御使いどもに給金なんざ払う能力なさそうだし、天使たちは生産性皆無でお給料以外の収入といえばオークションに出品か、ユダの財団からの借金か、ぐらいだもんなあ。
しかも、なぜか天界も下界の不況の影響を受けて、ニート天使が増えてるみたいだし。だから、なんで下界の経済不況が天国に打撃を与える羽目になってんだよ。人員削減とかすなー!!

いやもうマジで、るーこさんはあの神様ぶち殺して新宗教を勃興させた方がいいんじゃないだろうか。ベルゼブブさんを本当に組織のナンバー2、運営担当、宰相閣下にして。こうして天使や悪魔や神様のダメ人間振りをみてると、るーこが如何に立派な人物か際立って来てしまって、正直頭が下がる。
まー、ダメか。ベルゼブブ以外は本気でダメだし。こんな連中集めてもなにもできねー。
神様のメモ帳のニートたちは、各々ニートとしての生きざまを貫く確固とした信念を持ってたし、ばけらののダメ妖怪どもはあれでちゃんと仕事してたけど、この天使と悪魔は……ただのダメだもんなあw

というわけで、今回はいまいち影が薄くなってしまっていた妹レマをメインに据え置いて、天界に犯罪者として連れ去られてしまったガブリエル姉ちゃんを取り戻すために、地獄門を通り抜けて天国へと殴り込み! な話だったわけですが、やっぱりレマちゃん、影薄いよ(苦笑
天界殴り込み艦隊、な話なばあいはやっぱりというかどうしても、というべきか元反逆者たるルシファーるーこが、幼女ながらも目立ってしまうわけで。
一巻から毎回言ってるけど、るーこはしっかり一番ヒロインやってるわなあ。エリがツンデレヒロインとして頭角を現してからは、やや一歩引いた形でいたけれど、健気さ天真爛漫さ責任感の強さに慈愛の念、と愛のパワーを発しまくり。そりゃあ、天国でも地獄でもカリスマアイドルになるだけの人品はあるわ。悪魔どもは、いささか眼が曇っているね。るーこの魅力をロリに限定してしまうとは、見識が無いと言わざるを得ない。
可変型なのがいいんじゃないかw
とりあえず、悪魔が犯罪者なのはよく理解した。あれらは投獄しておいて正解。二度と外に出すな。
天使も降りて来るな。
神様はもう死んで良し。ニーチェ先生、そろそろ完膚なきまでに息の根とめたってください。

で、わりと綺麗?に収まってしまったわけですけど、これで完結なんでしょうか。続いて欲しいんだけどなあ。まだガブリエルさんのねちょねちょ性教育の授業受けてないし。エリレマ姉妹のもう好きにしてー、な夜の営みも堪能してないし。一迅社文庫的にこれ以上は無理? じゃあ、違うフランス書院的なレーベルに移籍ということで、よろしく♪