春期限定いちごタルト事件 後(Gファンタジーコミックス)

【春期限定いちごタルト事件 後】 原作:米澤穂信 漫画:饅頭屋餡子 Gファンタジーコミックス

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狼が出た! 狼が出たぞーーー!!

春期限定いちごタルト事件の漫画化で一番期待していたのが、この場面。羊の皮をかぶり続け、小市民たろうとしてきた小佐内さんが、ついに本性をあらわとするあのシーンだったわけですが……。

ぎゃーーーー!(嬉しい悲鳴

正直、前巻での小佐内さんの可憐で儚く内気そうな少女の描写は徹底していて、果たしてこんなかわいいデザインで、狼化が十分に描かれるのだろうかと不安に思っていたのですが。


狼だ、これはまぎれもなく狼ダッ!!

もう最高。被っていた子羊の皮がはがれおち、狼の顔がのぞいたあの瞬間にはビリビリきました。

ニタァ、というべきか、ギタァ、というべきか。あの戦慄の笑顔。
こええええ! めちゃくちゃこえええ。
原作でもこのシーン、豹変する小佐内さんのシーンは大好きだったけど、漫画版もすげえ(笑
いや、このシーン見るために漫画版追いかけていたようなものだけど、これは期待以上でした。狼! 狼!
これ以降の子羊の皮がずれた小佐山内さんの存在感はまるで別モノ、別人。健吾が唖然とするのもよくわかる。これはびっくりするw デザイン自体は変わってないのに、ここまでよく雰囲気変わるなあ。普通の天真爛漫な笑顔が怖い怖い。それまでは笑ってても、控え目だったと言えばそうなんだけど。ちんまくて可愛いのに、笑うと怖いなんて……w

この狼、普段の生活でもけっこうとんでもない日常送ってるんですよね。漫画版の書き下ろしがこの二巻の冒頭に掲載されてるんですけど……いやいや、小佐内さん、その生活のどこが小市民なんだ?
女子高生のくせに、なんでトレーダーやってんだこの人は。しかも、こんな駆け引きじゃものたりんとか。ひきつった笑いしか出てこない。
小鳩くんの見事な小市民振りが対比で浮き上がって、素敵すぎます。小鳩くん、この女、アンタじゃ手に負えんかもよ?

漫画版読んで改めて際立つのが健吾のいいオトコぶり。小鳩くんも変に小さくまとまらなくても、誰に嫌われようとも、こういう男がお前みたいな男は嫌いじゃない、と言ってくれるなら、信頼してくれているならそれでいいんじゃないの? 人生においてこういう男は得難い親友だぞ、ほんとに。

どうやら夏期も漫画化が決まってるみたいだし、この面白さならそのまま追い掛ける所存。推理篇も、かなりわかりやすかったし。いやあ、狼素晴らしかった♪