這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

【這いよれ! ニャル子さん】 逢空万太/狐印 GA文庫

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あはははっ、くだらないくだらない(爆笑
いやあ、これは酷い。純粋なクトゥルー神話信者が普通に怒りそうなほどには酷いんじゃないだろうか。全然這ってないじゃないか、にゃる子さん。

神野オキナさんの【うらにわのかみさま 邪神さまにおねがい】も相当だったけど、あれはあれなりにしっかりクトゥルーしてた気もするしなあ。
それに比べて、こっちはクトゥルー神群を、あっさり●●と規定してしまっているあたりが、ちょっとどうなのかと。少なくともコズミックホラー分に関しては最初から期待しない方がいいんじゃないかと。
単に名前だけ借りました、って感じだし。

ただ、作品としては面白かった。やたらくだらなくて面白かった。
つまるところこの作品って、ニャル子と八坂真尋の掛け合い漫才に終始するわけですね。ストーリーとか世界観とか設定とかはどうでもよろし。
ヒロインとしてはアンタそれはどうよ、というくらいにボケに徹するニャル子さん。これ系統だとドクロちゃんなんかそうかもしれないけど、あれは天然無自覚な暴走不思議ちゃん。ニャル子はその類いではなく、完全確信犯のお笑い芸人。ウケを取ることについつい命賭けちゃいます、みたいな。
幸か不幸か、相方となってしまった真尋のツッコミ技能がこれまた尋常じゃない切れ味なので、延々と息つく暇のないテンポの良い爆笑ドツキ漫談が続いてしまうわけで。
いや、ほんとにこれストーリーどうでもいいだろ(笑
これ、ツボにハマれば最後まで息もできない大笑で突っ切れるけど、とことん合わないだろうタイプのお話だわなあ。その意味では、みごとにこの笑いのツボに嵌まってしまった自分は、幸いだったということで。
意外とこのボケ担当芸人系ヒロイン、ツッコミ主人公(対邪神兵装フォーク装備)の愉快な関係はなかなか見かけない種類のコンビなので、けっこう続編なんか期待してしまいますね。続きが出たら多分、喜び勇んで買ってしまうかと。続けようと思ったらなんぼでも延々続けられそうな話ですし。

……ところで、ニャル子。最後の展開はあんた、違法滞在じゃないのか?