ラッキーチャンス!〈5〉 (電撃文庫)

【ラッキーチャンス! 5】 有沢まみず/QP:flapper 電撃文庫

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……この表紙の可愛い子、誰? と思ったら、これトトですか!? いや、もっと幼女っぽいイメージ持ってたんで、こうしてカラーになると存外艶っぽくて驚き。作中でも、幼いながらもキチと違って艶めかしい色気がある、という感じの描写もあるので、なるほどなあ。
しかし、表紙に抜擢ヒロイン。沙代さんときて、次にトトと来ましたかメインヒロインズの一角であるはずのニノミーはまたもや落選。それどころか、口絵にも登場せず。これは苦しいなあ(苦笑

ところでトトだけど、どうやら相当格の高い魔神であるらしい話が出てきてるみたいだけど、実際どのくらいなんだろう。雅人が、今まで出会った霊能力者、人外の中で出力で敵わないと思ったのは彼女が二人目、とか言ってたわけだけど。じゃあ一人目は誰なんだ、って思うよねえ。
まあさすがに大妖狐とか赤道斎クラスとは面識ないと思うけど。
そういえば、今回、何気に川平啓太なんじゃないか、と思しき人の話題が出てたりしましたね。これまで【いぬかみっ!】の登場人物らしい人って、沙代さんの直属上司(たぶん、仮名さん)くらいだったので、折角世界観共通してるんだからもっといろいろ出てきてもいいのに、と思ってたところなので、微妙ににおわしてくれるだけでもうれしい所。行間読むと、なんか雅人は過去にその啓太と思しき人となんかあったっぽいんだよな。これ、将来的にはけっこう深く絡んでくるんだろうか。赤道斎も鎮霊局の非常勤顧問みたいなのやってるっぽいし。


相変わらず、この作者が描く主人公はホームレス(苦笑
啓太も相当酷い生活してたけど、まだあっちはバイタリティにあふれてたからなあ。雅人の方がなんか身につまされるw
今回、やっとテント生活から脱却して、時二郎校長がプレハブを用意してくれるのだけど……いや、時二郎さんよ。電気水道のインフラ完備。トイレに台所、シャワー室も設置されたプレハブ小屋をわざわざ建築するより、その辺のワンルームマンションだか、アパートを借りた方がだいぶ安く付くんじゃないんでしょうかw
だいたい、どうせすぐ壊れるんだから、そんなに豪華にしなくても。と、思ってしまう時点で酷い境遇だよな、雅人って。


4巻でもあったけどまたぞろ、決定的な場面で重大な選択を迫られる雅人。またこっちでもタイミングが合わなくて有耶無耶になってしまうわけですけど……これってよく読むと、彼の中ではその時、どちらを選択するか決めちゃってるんですよね。どっちなんだろ? 気になるんだよなあ。
最終の選択については、これはまず間違いなくあっちの娘の方を選んだんだろうな、というのは察しがつく。でないと、きっちり絡むためのフラグ立ててるもう一方の子と違って、こっちの子はまともに絡みようがなくなっちゃうもんなあ。

とはいえ、ラブコメレースでは、沙代さんが圧倒的に先行しているようには見えるんですよね。少なくとも、沙代さん本人は毎回雅人と顔を合わせるたびに、確実に彼への恋愛感情をふくらませて行っているのは間違いない。なにしろ、雅人を前にした時の態度が、どんどん可愛くなってってるんだもんなあ。持前の意地っ張りとプライドの高さで自分の感情にそっぽを向いて目を逸らしてるけど、実際には雅人と逢うたびに彼の事をとても一生懸命観ているし、その人となりを知り、彼がどんな人間かを理解しようと努めている。こういう子は、一旦自分の感情を受け入れて素直になったら、強いし速いよ。
個人的にはやっぱり沙代さんを応援したいので、彼女には頑張って欲しいなあ。