迷い猫オーバーラン! 5 (集英社スーパーダッシュ文庫 ま 1-5)

【迷い猫オーバーラン! 5.本気で拾うと仰いますの?】 松智洋/ぺこ スーパーダッシュ文庫

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4巻の乙女姉さんの主役回で薄々感じてた所だけど、どうやらメインヒロインは文乃・千世・希の三人で完全固定みたいだね。新ヒロインが参入という事態は、恐らくもうない。新しいキャラが出てきても、ゲストかサブで据え置きでしょう。
というわけで、状況はこの三人娘の巧への恋物語に移行してきたわけだ。夏帆さんは、明らかにその辺を引っかき回す役目を振られてるっぽいし。
とはいえ、三人娘、みんながみんな、笑っちゃうほどの恋愛下手なもんだから、進展どころの話ではなく、涙ぐましい努力が空回りしまくり、三人で足絡まってすっ転んでしまっている状態。まー、その辺のドタバタが可愛らしいの微笑ましいの。
私、この娘たちほんとに好きだわ。
素直に告白しちゃえば話は簡単なんだろうけど、それが出来りゃあそもそも三竦みの状態に陥っていないんですよね。それぞれの繊細な乙女心が、何とも可愛らしい。それに、紆余曲折あって家族みたいな関係になってしまった三人だから、単なる友達・恋敵とはいかなくなっちゃってるんですよね。対抗心は売るほどあるけど、変な連帯感も生まれてしまっていて、抜けがけ上等のわりに相手を蹴落として、という風には行かなくなってしまっている。まー、この状態でただでさえお祖母ちゃんシスター仕込の朴念仁に育ってしまった巧を、落とすなんて不可能だわ(苦笑
でも、この恋愛落第生たちも、今回目の前で珠緒先輩の劇的な告白と恋愛成就の決定的シーンを目の当たりにしてしまったわけで、けっこうこれ、刺激になったんじゃないかなあ。なんだかんだと、恋が叶う瞬間って、この娘たち見たことなかっただろうし。
ただ、ほんとにこの娘たち、仲好くなっちゃってるからなあ。文乃の真意とは真反対の事を云っちゃう天邪鬼な性癖、千世も希ももはやいちいち突っ込んだり、訂正したりせず、普通のお喋りの流れの中で、そのまま反対の意味で受け止めてそのままとり込んじゃってるあたりなんか、見てて笑っちゃいましたよ。君ら、どれだけ慣れ親しんじゃってるんだって(笑
まー、個人的な印象ですけど、巧は千世と希を家族同然に扱ってるのと比べてみて、文乃への態度を考えると、やっぱり文乃の事が好きっぽく見えるんですけどねえ。

恋模様も煮詰まってきた所で、黒幕・夏帆さんが本格的に引っかき回す算段を固めてきた模様。こりゃあ荒れるゼ、そろそろクライマックスなんだろうか。