あまんちゅ!(1) (BLADE COMICS)

【あまんちゅ! 1】 天野こずえ BLADE COMICS

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おおおっ、なるほどこれが天野こずえの世界かー。
実のところ、これが天野こずえ初体験なのであります。ARIAは何となく手に取るタイミングを外しているうちに完結してしまったからなあ。
なので、新しくシリーズが出るのに合わせて、今後こそ天野こずえワールドに侵入を試みることにしたわけだが。
なるほどー、これは多大な信仰を受けるわけだ。今の季節が夏だから、というのもあるんだろうけど、モノクロにも関わらず圧倒的な青が吹き寄せてくるかのような色彩感。潮の匂いが漂ってきそうで、でっかい白い積乱雲が圧し掛かってきそうな広々とした空間の伸びやかさ。コマの使い方や特徴的な構図の影響というのもあるんだろうけど、このどこまでも行けてしまいそうな広大さがとんでもない。
色や匂い、風が肌をなでていくような触感。五感をビシビシと刺激する世界が広がっている中に、融け込むようにして伸びやかに弾み踊り走り回り、そっと佇む登場人物たち。
今回印象的だったのは、この世界観の権化ともいうべき主人公であるぴかりとは別に、外からきた異分子。新しく足を踏み入れた世界に戸惑いと疎外感を感じながら、元居た自分の居場所に未練と失望を抱えている少女てこの存在でしょう。
この彼女が、慣れない新しい土地を前に縮こまっていた彼女が、ぴかりに手を取られ、徐々に自分が今立っている場所に興味を覚え、関心を抱き、その輝かしさに気付き、伏せがちだった顔が上にあがり、くすんでいた瞳の色がキラキラと輝いていく、その流れがもうゾクゾクするほど素晴らしい。
スキューバダイビングというぴかりの生き甲斐の素敵さを知っていくにつれて、てこがどんどんドキドキを膨らませていく姿。その気持ちの高揚が募りに募って、思わず今まで彼女が一生懸命空けようとしていた他人との一定距離を、本当にあっさりと、無意識に、とても軽やかにギュッっと縮めて、踏み込んでしまうあのシーン。
いやあ、素敵だ。なるほど、この世界観はとてつもなく素敵で素晴らしい。こりゃあ、信者にもなりますよ。

と、メインとなるぴかりとてこの二人もいいんだけど、火鳥先生の美人度がパねえよ! かっ、かっ、かっちょいい♪ 快活でお茶目で、なんて魅力的な女のひとだ。くぅぅ、惚れたぜw