ACONY 2 (アフタヌーンKC)

【ACONY 2】 冬目景 アフタヌーンKC

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コメディという分野はあんまり描いてこなかった、とあとがきで言ってるが、わりとたくさん描いている気がするんだけどなあ。
【幻影博覧会】もわりとそういうノリのシーン多いし、【イエスタデイをうたって】も同じく。
元々の特徴的な作画のタッチもあって、抑制のきいた描写と人の心の内面を淡々と浮き上がらせるように描く作品が多い人だけど、それと合わせて当人たちは真面目なのに妙に惚けた間や可笑しいやり取りになるシーンがスルリと挟まれる事が合って、それが作品の重苦しさを綺麗に拭い去る効果にもなっていて、その辺のバランスが昔から擽るように上手い人だったんですよね。
だから、コメディ重視で押してきているこの漫画、あんまり描いてこなかったというわりに、凄くこなれてるんですよね。ほの暗さがあんまりない妖怪変化たちが住人になってワイワイガヤガヤと賑やかな古いアパートの毎日は、見ていてやたらと楽しい。
基海は、よっぽど適応力があるのか、いまさら新しい妖怪が出てこようがまた変なのが出てきたとぐらいにしか思ってないし、いきなりアパートが迷宮化しても、学校に遅れちゃうなー程度にしか思ってないようで、なるほど、もうビックリするくらいにこの妖怪アパートに馴染んでしまっている。あんまり適応しちゃってるから、アコニーなんかちょっと呆れてるんじゃないのか?(笑
まー、あんまり難しい事は気にしないのがこのアパートの作法みたいだし。一般人交えて普通にお花見とかしちゃってるからなあ。呑気なものである。
今回は巳園の姉さんの出番がたくさんあって大満足。出来るキャリアウーマンバージョンもいいけど、ジャージのぐうたらバージョンもいいんだよなあ。個人的には化粧してない方が好きかも。
一応、物語の確信であるアコニーの体質と彼女の母親の研究についても、話は進んでいるみたいだけど、三巻もこのノリで行くみたいだし、しばらくは楽しめそうかな。