ギブあっぷ!2? (HJ文庫)

【ギブあっぷ! 2】 上栖綴人/会田孝信 HJ文庫

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え、エロい。これはエロい。尋常でないエロさ。下手なジュブナイルポルノなど寄せ付けないくらい、これはエロエロですよ!
微エロとか、そういうレベルじゃないでしょう、これ。
文章にて紡がれるエロティカルというものは、何よりシチュエーションがものをいうわけですよ。本番があるかないかとかはさして重要ではない。どれだけ雰囲気を際立たせるか。その場で登場人物たちがどれだけエッチぃ気分になって盛り上がるか。通常ではありえない、非日常的な空気の醸成。
それら、エロスのための重要な要素を縦横無尽に彩ってみせているのだから、そりゃあエロくもなるわさ!
加えて、そうしたエロい雰囲気になってしまう原因であり、きっかけが単なる男女の情欲ではなく、抑えきれなくなるまでに膨らみきった恋情が限界を突破してしまった結果となれば、なおさらである。
自ら閉ざし、封印した想いが堰を切ってあふれ出してしまったとき、それが肌と肌の触れ合いを、身体同士の繋がりを求めようとする形で発露してしまうというのは、決しておかしくはない事。
この作品そのものが、保健部という場所を舞台として、心と身体のバランスと健康の関係についても真摯に語っている以上、恋という心の変調を、心だけの問題として扱わないのは、むしろ誠実な扱い方なのかもしれない。
にしても、そのエロさをこの作品の最大最強の武器として存分に振るいまくっているのも確かなのですが。

だいたいヒロインの璃亞の存在自体が問答無用でエロすぎるんですよ! 普段ドSのくせに、強引に攻められるとMになっちゃうって、どれだけテンプレなんだよ、と思っちゃうけど、ここまで生々しいとごめんなさいと謝っちゃうよな。いや、なんで謝っちゃうのかわからんが。
ただ、この娘の頑ななまでのひたむきさや、自分を壊してしまう事すら厭わず自らの信じた道を突き進む一途さ、それゆえに未祐への恋情を押し殺そうとして悶え苦しむ姿は、健気でもあり、どこか放っておけない儚さがあるんですよね。荒くれナイチンゲールなどと呼ばれるような過激な女性ですけど、傍目から見える強さと弱さの矛盾と両立が、これはやっぱり魅力的なキャラだなあ。

基本、ファンタジー色は一切ないように見えるんだけど、あの璃亞と未祐が見ている夢が繋がっているような描写は、何か深い意味があるんだろうか。お互いにキスしてしまったことで意識してしまったのが夢に出てしまい、単純に偶然内容が重なった、という可能性もありそうでなんとも判断し辛い。
あと、親友の愁一のポディションがかなり怪しい、というか意味深というか。弘川くんの予想はどうも違うっぽいんだが、そうなると本気でBL的な流れもあるのか?
いや、個人的にはこの二人に関してはアリなんじゃないか、と思ってしまうのはどっかおかしいんだろうかww