グリモワールの契約者〈2〉女王と魔女 (電撃文庫)

【グリモワールの契約者 2.女王と魔女】 樹戸英斗/ゆーじん 電撃文庫

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寝起きのリゼット、超絶的にかわいいな!!
というか、このヒロイン。リゼット・ミュレーズ嬢そのものが滅茶苦茶可愛いんですけど!
可愛い、というよりも愛らしい、と言った方が似合うかもしんない。
強気で負けず嫌い、手足がすぐに出て非常に凶暴。機嫌の上下動も激しく誇り高い小さな淑女。そのキャラクターはどこか猫っぽいんだけど、猫は猫でもまだ人懐っこく好奇心旺盛で元気なさかりの仔猫っぽいんですよね。この愛らしさは、元気に走り回り時にじゃれついてくる仔猫を愛でるような感覚か。
こういう性格が強烈なちっちゃい系ヒロインというのは、大概我も強くて主人公とよく衝突なんかしたりもするのだけれど、その点このリゼットは非常に素直なんですよね。意外と聞きわけも良くて、云うべき事はガンガン言うけど、その分主人公創也の言う事もとても素直に聞く。それこそ日常のお小言の類いですら、不満そうにぶーと唇を尖らせたりはするけれど、うるさいとか黙れ、といった上からの言い方はまったくせず、とても対等に受け入れてるんですよね。変に我儘や無茶も言わないし、天邪鬼だったりへそ曲がりだったりすることもない。まー、まだ創也との関係はあくまでパートナーであって恋愛関係は育まれてはいないので、ベタベタ甘えたりとかはしてこないんだけど。
でも、日常の素の顔はどんどんさらけ出してるし、冒頭の寝起きのシーンみたいにだらけてグダグダな顔も見せて気にしてない所は、わりと甘えたな妹分みたいな感じかもしれない。創也も同じく素直で真っすぐな性格で、けっこう世話好きだもんなあ。なんか、甲斐甲斐しいくらい身の回りの世話してるし(笑
お互い気の置けない関係で、でもちゃんとお互いの事をしっかり気遣い支え合い、ぶつかって喧嘩もするけど、ひねた所がない者拗れることなくすぐに仲直り。
いやはや、改めて見直すとこの二人、めちゃめちゃ仲良いなあw

創也も、これは最近増えてきたタイプの主人公かも。バカだけど、考えなしの単細胞ではなく、良く考え思慮をめぐらしたうえで、変な方向に沈降せず、えいやっと思い切って前に進める気持ちの良い馬鹿。とってもいいやつ、ナイスガイで、一昔前から今現在に至るまで特にハーレム系に多い草食系とは違い、適度にバカで果断で熱血でありながら賢明と、傍から見ててとても気持ちのいい主人公ですなあ。


世界観も、鵺原家という旧家の話が出てくることで思わぬ広さを感じることになった。魔法書にまつわる社会や組織というのは西洋限定じゃなく、洋の東西を問わない世界的な広がりを持つものだったんですなあ。魔法書に呼び出される異世界の残滓も、和物風のものもあり、桜乃都シリーズなんていう魔神の種類が存在し、鵺原家は江戸時代から龍退治で知られる名家で、西洋の組織とも密接な関係がある、なんて話が出てきて、世界観がグローバル、というか多国籍なごっちゃ煮感が、なんかすごい好みなんですよね。日本の旧家なのになんで使ってる魔術から家の在り方までみんな洋風なんだ、という作品も多い中で、この作品のはあくまで和物っぽいまま魔法書社会の中に組み込まれてますしね。
あと、もうちょっと世界観の強度が欲しい所だけど。

しかし、今回のサブタイトル【女王と魔女】だが、魔女は初登場のエステルに間違いないんだが、女王の方は誰なんだろう。順当に考えれば、同じく初登場の鵺原家当主愛紗なんだが。リゼットもわりと女王様っぽいとこあるからなあ。いや、っぽいとこなんかあんまりないかw

リゼットたちのチームのリーダーである花観月曜子姉さん。出てくる人、皆が皆傑出した魔法書使いだと褒め称え畏怖してるものだから、相当の実力者だというのは分かるんだが……何気に一巻でも二巻でも、事件の中心からハブにされてて、実際の実力まだちゃんとお目にかかったことないんだよなあ。何が言いたいかというと、曜子さんにもっと活躍の場をw

とりあえず、アルバレスをはじめとした魔神たちが、萌えマスコットキャラ担当部隊だというのは把握した。
アルバレス、登場当時は相当お堅い騎士様に思えたのになあ。なんか創也にエロ騎士認定されてるしw ネルヴァルも妙に惚けてて面白いし。一巻が冒頭からかなり切羽詰まった状態で始まったので気付かなかったが、臨戦態勢解いた平常モードだとこのロボットども、かなりユルユルだな! もう、かなり好きなんですけどw