ほうかご百物語 6 (電撃文庫 み 12-6)


【ほうかご百物語 6】 峰守ひろかず/京極しん 電撃文庫

Amazon
 bk1

あの大剣は、カッコいいのに酷すぎる!!(大爆笑
あれを使わせられるイタチさんのこと考えろよ、真一は。恥辱プレイにも程があるだろう。
もう、挿絵見た瞬間、ひっくり返って大爆笑ですよ。あんなセリフが刻まれた剣を渡されて、照れながらも喜べるイタチさんはもうバカップルの境地に至ってしまったんだなあ、といささか物悲しく思えてきてしまった。
もう、きっとペアルックのトレーナーを着ながら一本のマフラーを分け合って街中を手をつないで歩いても平気なレベルなんだぜ、きっと。
いや、あの大剣を使うと言うのはそれくらいに恥ずかしいって、絶対w

というわけで、最近あまりにも真一が事あるごとにイタチさんへの愛を謳い、語り、イタチさんの素晴らしさを褒め称え賛美しまくっているせいか、イタチさんもそろそろ恥ずかしがり疲れたらしく、その辺の感覚が磨耗してきたかして、普通にきゅんきゅん照れながらも受けれ始めた感じなのです。反復って凄いですね、はい。
まー、この真一さんという青年には、他に類を見ない長所というものがありまして、この子、滅茶苦茶褒め上手なんですよね。上手と言っていいのかわからないけど、他人のイイ所を見つけたら、それを即座に口に出して相手に伝え、ほめたたえる事を躊躇わないんですよね。とにかく、褒めまくる。初対面だったり付き合いが浅い人だけならまだしも、既知の人や親しい友人、親友と言っていい間柄の仲間たちに対しても、それこそ機関銃のように褒め言葉が連射されるわけです。もう口説いてるんじゃないかと思うくらいに、戸板に水を流しているような勢いで。でも、そこには一切の下心や思惑はなく、純粋に思った事をそのまま口にしている、というのが非常によくわかるので、言われた方は悪い気はしない。まあ、もう勘弁してくれ、と照れやら恥ずかしさで逃げ出してくなるものではありますが。
これだけのべつ幕なしに好感を振りまいておきながら八方美人にならないのは、これ以上にイタチさんに対して愛を訴えまくってるからなんでしょうけど。いい加減イタチさんも鬱陶しくならないのかな、とすら思うんですが、上でも書いたようにそろそろトリップしだしている兆候も見受けられ、バカップル度も危険水域に。
ただ、いい意味での関係の進展も見受けられるんですよね。前回の感想でちと触れたような、真一が一方的な愛情を捧げるばかりでイタチさんからは受け取る姿勢を見せないのが、イタチさんにとっては苦しい事なんじゃないかな、という危惧は、今回真一が自分の進路について悩み自身の奥に沈んでいるときに、ちゃんとイタチさんが機会を見逃さずに(隙を見逃さずにというべきか)、イタチさんからの愛情をたっぷりと真一に対して注ぎ込む事に成功していたので、なんだかんだと二人のバランスも取れてきたんじゃないのかなあ、とちょっと安心して見たり。

と、二人のバカップル化が進攻する一方で、他にもちょこちょこと恋花が咲き始めているのも、素敵な事で。特に、前々から恋心が垣間見えていた新井輝姉さんが、今回かなり積極的に踏み込む形で奈良山との距離を縮めることに成功していた事に拍手喝さい。まだまだ私的な部分で心理的に押し切れてないみたいだけど、奈良山の方も確実に新井さんのことを特別視している風情なので、此方のカップルも上手い事行って欲しいなあ。
江戸橋先輩はごちそうさまと言っていいのかご愁傷さまと言っていいのかわからない、相変わらず経島先輩にイイように振り回されているばかりで、いい加減ちょっとバシッと躾けて欲しいなあw
あと、気になるのが多々羅木兄の方。この人、今回ろくに出番なかったくせに、微妙にフラグ立ててるような気がするんですよね。多々羅木に居候している鱗に、彼が入院していた際毎日お見舞いに行っていたという滝沢さん。まー、どちらもまだきっかけが出来た、というレベルなんだろうけど。兄さん、頭堅くて面倒くさい人だしなー。

この作品も6巻に至って、登場人物もだいぶ増えてきたわけだけど、みんなフェイドアウトすることもなく、人が増える事がそのまま賑やかさが増すことに連結されてて、日常パートが巻を増すごとに楽しくなってきてるんですよね。
粂神良子なんか、この子がこれほどキャラ立ちしてどんどん話に絡んでくるとは思わなかったもんなー。何気に滝沢さんあたりより、コメディーパートでなんかだと使い易そうに扱われてるし。
鋭いツッコミ役から大ボケ役、パニックの元凶まで自在性あるもんなー、この子(笑 いい味出てますよ。