ロウきゅーぶ〈3〉 (電撃文庫)

【ロウきゅーぶ 3】 蒼山サグ/てぃんくる 電撃文庫

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 bk1

あれは、葵怒っていいでしょ。自分としては、よくもまあ葵さん、ああも冷静に対応したもんだ、と思ったほど。葵の立場からしたら、理性飛んでも仕方ないと思いますよ、あれは。
昴は、智花たちのバスケは遊びじゃない、何も知らないのに口出すな、という感じで苛立ってますけど、彼女が怒っていたのは全然そういう事じゃないでしょう。
これは信義の問題。
バスケ同好会の一員として、バスケへの情熱を失いかけていた昴を支え、幼馴染として生活や成績の心配をしてくれている葵に対して、ウソと誤魔化しで騙してたんだから。
何より、後々のバスケ部復活のためにも成績は良くしておかないといけないからテスト勉強する、とバスケ部を理由にした嘘をついて同好会をサボったのはさすがにどうかと思った。
恋情に基づいた下心はあったとはいえ、幼馴染として昴の成績の心配をし、バスケ同好会のメンバーとなって昴のバスケプレイヤーとしての将来を護ろうと尽力してくれていた相手に対して、あんまりと言えばあんまりな仕打ち。特にバスケ同好会って、昴が主導して一成や葵を巻き込んだ形で作ったんでしょう? それをほっぽらかして……そんな裏切り行為を働きながらやってる事と言えば、バスケじゃなくて小学生に泳ぎを教えてる、だもん。書いてて改めて腹が立ってきたなあ。本来ならブチ切れて絶交されてもおかしくないですよ、なにしろ昴自体、自分のやらかした事に対してろくに自覚ないんですもん。悪気のなく自分への厚意を足蹴にする奴は、何度も同じ事繰り返すぞ。葵はモノ分かりよすぎ、というよりもあれじゃあ都合のいい女だよ。
智花たちに対してはとても気風のいい姐御みたいな形になったけど。

だいたい、昴って智花たちに対していったいどういう立場であろうとしてるんだろう。バスケのコーチとしての範囲はとうに逸脱してるでしょう。別に、智花と一緒に買い物行って靴買ったりプレゼント買ってあげたり、とかはいいんですよ。それは、知人であり友人として別におかしくない行動ですしね。
でも、愛紗に泳ぎを教えるそれは、何なのかね、と思ってしまう。バスケのコーチとしてはメンタル面を鍛えるためとしても、幾らなんでも高校生の臨時コーチとしての職掌を逸脱しすぎてるし、そこまで任すのはお姉さんの担任教師はやらせすぎ、大人として子供にそこまで責任を負わすのはちょっと首を傾げてしまう。知人、友人として、彼女らのお兄さん役として、という私人としての立場なら、高校生として、バスケ同好会の一員として、将来バスケ部復帰を働き掛けようとしている準備人の一人として、やるべき事を放棄してる上に、葵たちを馬鹿にしてる。

うーん、なんか書いてたら主人公への文句が止まらなくなったので、この辺でやめときます。

二巻感想