とある科学の超電磁砲 4―とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)

【とある科学の超電磁砲 4】 冬川基 電撃コミックス

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う、うわあ、うわあ。
ついに木山先生が予告していた件の絶望、シスターズ編に突入したわけですが、これはキッツいなあ。妹ちゃんとビリビリの交流が思いのほかホットで屈託なく、初対面同士にも関わらず本当の姉妹みたいだっただけに、その後の顛末のショックたるやとんでもないレベルでザクザクと刻まれる。
元々、これまでの巻でもアクションの描写力の凄まじさには圧倒されていたものの、どちらかというと痛快感の方が強かったんですよね。
でも、シスターズとアクセルレータの実験は殺し合いであり、一方的な殺戮であり、問答無用の惨劇なのです。ここまで徹底して克明に、残虐な殺人を見せられるとは覚悟していなかったので、かなり衝撃が強かったですわ。ビリビリから強奪、もといプレゼントされたバッチにすがりより、最期の瞬間ギュッと抱きしめるミサカ妹の姿がまた、象徴的で……実験の真相を知り、別れたミサカ妹を探し求める美琴の表情がイイんですよ。今まで見たことのない彼女の表情。怒りでも悲しみでもない、純粋なまでの恐怖。自分の知ってしまった事実への怯え、信じることを拒否する心。実験が今まさに行われている事を確認しようとする行為へ完全にビビり倒しながら確認せずにはいられない真っ黒な恐怖。真の絶望へと至る絶壁の手前。

正直、原作小説のこの事件での、ビリビリのあの悲壮な、自分が死んでも実験をとめてやろうという決意は、そこに至る彼女の心の変節が描かれていなくて、随分と唐突感に苛まれて彼女の決意とやらに特に思うこともなかったんですが、これを見せられると、彼女がどうしてなんで、あそこまで何もかもをかなぐり捨ててこの実験をとめようとしたのかが嫌というほどわからされる。というか、思い知らされる。
事件の顛末は既に知っているだけあって、このシスターズ編、ちょっと舐めてた所があったんですよね。これまでのエピソードと違って新鮮味に欠けてしまうかなあ、と。
とんでもなかった。完全に見縊っていた。
感想を書くたびに繰り返しになってしまっているけど、この冬川基という漫画家の力量はマジ半端ねえっすよ。この人が描いてなかったら、ぶっちゃけここまで面白くならんですよ。シスターズも、全然可愛いし。あのシニカルに惚けた感じ、たまんねえ。繰り返しになってしまいますが、ほんとにビリビリと彼女の掛け合いは楽しく面白く、ニヤニヤさせられたんですよね。それだけに、ラストのキツかった。
五巻を、五巻を早くお願いします、マジで。

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