鳥籠の王女と教育係 姫将軍の求婚者 (コバルト文庫 ひ 5-83)

【鳥籠の王女と教育係 姫将軍の求婚者】 響野夏菜/カスカベアキラ コバルト文庫

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あらすじを読んで、ゼルイークとアレクセル王子の二人が苦手にしているゼルイークの姉登場、ということでまたぞろ良くあるパターンの家族ネタか、と思っていたんですが、これがどうしてどうして……。
決して悪女というタイプではないんですが、これはマジでタチの悪い女ですね。苦手云々というのは単純に頭が上がらないというんじゃなくて、生理的に苦手とかそういう解釈で考えた方がいいんじゃないか、というくらい。どうも彼女なりにゼルイークの運命に思うところがあり、彼女なりの信念があって行動してるんだろうけれど、やり方が陰湿すぎて虫唾が走るレベル。エルレインに直接手を出せばゼルイークの怒りを買うから、周りの人間に手を出すという考え方からして卑怯を通り越して卑劣だし、この嫌がらせがまたひどいんだ。他人の人生を何だと思っているんだ、こいつは。
エルレインが怒り狂うのも無理はない。というか、もっと怒ってもいいくらいじゃないのか。エルレインの事となると果断なゼルイークが、今回に関しては動きが鈍かったのも苛々させられた要因か。彼は彼で姉が何故こういう嫌がらせ行為に走るかの理由を知っている節があり、そのせいか腹立たしく思っていながらも積極的に行動に出ないんですよね。その理由が明らかにならないだけに、憤懣は溜まる。
結局、嫌がらせの煽りを食った人たちは、エルレインたちの機転やアレクセルの活躍もあって、なんとか元鞘に戻ったのだけれど、犯人である女は何の咎も受けず、エルレインに対して宣戦布告と不穏な文言を残して去っていき、どうにもすっきりしない結果に。
サブタイトルからして、てっきりオルフェリアがメインの話、特にアレクセルとの関係が進むような話になると思ったんだけどなあ。いや、実際アレクセル、着実にオルフェリアへのフラグは立ててるんですけどね。とはいえ、まだ双方とも異性として気になる相手、とまでは行ってないんだよなあ。気にしては来てるんだけど。
意外だったのは、エルレインもまた、しっかり段々とアレクセルのこと、好きになっててるんですよね。ゼルイークに惹かれながらもきっちりと線を引いているような素振りを見せ、明るく天真爛漫ながら深くも底を見せない、でもあけすけで心底まですっきり見えるアレクセルの人柄に、着実に好意を抱いていっている。
なんか、アレクセル王子がエルレインとオルフェリア二人まとめてゲットだぜ、ルートに入ってるような気がしてきた。大穴じゃないか、そのルートはw あとは、オルフェリアとゼルイークにラインが通れば、綺麗なスクエアが形成されるんですけどねえ。その辺にもうちょっと強化イベントが欲しいところだ。

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