C3-シーキューブ 8 (電撃文庫 み 7-14)

【C3 シーキューブ 8】 水瀬葉月/さそりがため 電撃文庫

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巻を重ねるごとに露出度が拡大の一途を辿っていた表紙絵のフィアの紐パンも、ついに全体像が露わとなるほどにまで至ってしまいました。
凄まじくローレグだな!!
ここまで描いてしまうともう次は紐が解けた状態でないといけないような空気が流れてしまうじゃないか!(流れてません

クリスマスなどというイベントが近づくと、俄然やる気になるのがお祭り好きの黒絵さん。この人、マイペースに見えてイベントとなるとひそかにテンションあがりまくってるっぽいんだよなあ。何気に普段に倍する勢いで同居人弄りに勤しんでるし。
クリスマスというとラブコメならば恋愛ムードたっぷりのお話になりそうなものなんだけれど、このシーキューブは案の定というべきか、笑っちゃうほど異性間の盛り上がりは皆無で、欧米風(?)の家族中心のクリスマスという感じに。フィアがクリスマスをはじめて体験するというのもあるんだろうけど、クリスマスプレゼントも好きな人との距離を縮めるためじゃなく、家族の間同士で交換、という風情だったし、夜知家は相も変わらずアットホームでいいなあ。
辛うじて恋愛事のエピソードとなったのは錐霞の初めてのお泊りイベントくらいか。今まで彼女が夜知家に泊まったことがなかったという事実に驚きだけど。もうとっくに錐霞の存在は夜知家に馴染んでしまっていただけに、これは何気に意外だったなあ。はじめて見るいいんちょのパジャマ姿にドキドキしたり、寝ぼけて同じ布団にもぐりこんできたいいんちょにドキドキしたり、とラブコメ展開が炸裂するのってやっぱり錐霞相手が圧倒的に多いんですよね。このはの苦戦傾向はしばらく変わらなさそうだ、こりゃあ。
そうこうする内に、唯一のアドバンテージだった巨乳属性ですらも、隠れ巨乳にして脱衣癖の持ち主というン・イゾイーの参入でがけっぷちに陥ってしまってるし。あの汚れ属性が圧倒的に足を引っ張っているのを、そろそろ何とかしないと。
もういっそ、折々で見せる妖刀バージョンを常態化させるしかないんじゃないかい?w

これまでも、呪いの道具<禍具>に纏わる組織は出てきているわけですけど、竜頭師団のタチの悪さは、組織の趣旨が人類最強を目指すという単純明快さが、むしろろくでもない惨状を引き出すことになってるなあ。切子のやり口も、フィアの心をズタズタに引き裂いたひどいものだったけれど、今回のココロのはさらに胸糞悪いものだった。
こんな無関係の人に大量に被害が出たのって、初めてじゃなかったっけ。ひたすらに強さを求めるのはいいけれど、その為に捨て去り無下にするものが多すぎて、共感するものが何もない。これまで出てきた連中はろくでなしにしても、そこに至るまでの過程に同情の余地というものがあっただけに、なおさらに。
さらに、この連中に勝ってしまうと余計に狙われる羽目になるからホントたち悪いんだよなあ。その意味では、ン・イゾイーが完全な味方というわけではないけれど状況如何によっては協力してくれるポディションに入り、理事長たちが胸襟を開いて正体を明かし、完全な味方としてついてくれたのは、フィアの能力が封印されていってることもあり、頼もしいところだ。理事長は戦力とはならないにしても、彼らがバックアップに入ってくれたらかなり助かりそうだしなあ。ン・イゾイーも組織の立場はあるだろうけど、以前のいいんちょと同じく心は通じているわけだし、あの娘の性格からして本気で困ってたらなんだかんだと助けてくれそうだしねえ。

そしてラストには、フィアの祈りが届いた天からのプレゼントが。この案件はずっとこびりついて離れなかった影だけに、素直に良かったなあ、と思う。