蒼海ガールズ!2 (GA文庫)

【蒼海ガールズ! 2】 白鳥士郎/やすゆき GA文庫

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あははは…………おい、誰かこいつらなんとかしろよ。
飢えた狼の群れに子羊一匹としか言いようの無い男女比1:200の軍船ビシャスホース。元々アラミスという国が男女比1:20という特殊な国で、男女の扱いがまるで逆という環境というのがどういうものなのか、改めて納得させられた。エーレンの兄のお婿入りまでの育てられ方って、完全に箱入り娘のそれだもんなあ。
このシューくんのチヤホヤされかたはある意味男所帯に可愛い女の子が一人紛れ込んだのとあんまり変わらない扱いだもんなあ。それにしては、シューくんへのセクハラがドギツすぎて、いい加減可愛そうになってくるんだが。みんなが女の子だから許されていることであって、これ男女が逆だったら酷い話だぞw
かと言って、うらやましいかと言うと全力でノーだけど。この子ら、どいつもこいつも女としてはどうよ、という所までイッちゃってるやつばっかりだもんなあ。女所帯が行き過ぎるとこういう凄まじい結果が現出してしまうものなのか。ぶっちゃけ、一番女の子らしいのは唯一の男であるシューくんというのはどうよ!?
お客さん扱いされて疎外感に苛まれ、ついにはヒステリーを爆発させてメソメソと泣いてしまうシューくんは、どう見ても女の子なんですけど。周りに感化されたというのはちなみにありえない。そんな女々しい女の子、一人もいないじゃん、周り。
とりあえず、当作品で一番可愛いのはシューくんというのは衆目の一致するところでしょう。

あー、このままだと確実にシューくんの貞操は航海が終わる前にアウトだな。幸い、まだ貞操云々についてはまるで知識の無い王女のファムがずっと傍についてるから、虫がつかないで済んでるけど、そのうち船長あたりが食っちまいそうだ。副長もヤバい。というか、副長がヤバい。ダメさ加減ではもはや他の追随を許さなくなってる。船長はまだ曲者だから、シューくんの色気にコロッといっちゃうこともないだろうけど、副長はあっさり理性とんで後先考えずに襲い掛かりかねない。なまじシューくんが副長のことを尊敬していて、他のセクハラしてくる子に対するような警戒を全然していないのが余計にまずい。
こいつはいつか絶対ヤる(ナニヲ

さて、この作品の特徴である海洋冒険小説としての側面は、今回も赤道祭や傾船修理など自分の知識欲を充分満足させてくれる興味深いものでした。赤道祭というと、須賀しのぶさんの【天気晴朗にして波高し。】でもワーデン祭という似たようなのやってたなあ。
傾船修理のやり方については、これは圧巻だったなあ。さすがにこれ、女性のみの手でやるのは根本的な体力差からちょっと無理じゃないかとも思う。それだけ凄まじい体力仕事。男でもよほど屈強な水兵でないと、いや男女云々は抜きにしてもぶっちゃけ人力だけでこれをやるというのは信じがたい。昔の船乗りは凄かったんだなあ。

一巻感想