神曲奏界ポリフォニカ アドヴェント・ブラック (GA文庫)

【神曲奏界ポリフォニカ アドヴェント・ブラック】 大迫純一/BUNBUN GA文庫

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一応まだ続くことにはなったみたいだけれど、マティアとマナガ、二人の出会いを始まりとした物語はこの巻を以って決着。
以前から徐々に始まっていたマティアの体の異変。成長の停止や肉体の再生、そしてマナガと同じ黒い涙。これらの原因、てっきり私はマティアが黒の女神の生まれ変わりだからなんだとばかり思い込んでいたら、思いっきり誤解だったよ! 恥ずかしっ!
ある程度ミスリードはしていたんだろうか。そのへん、どうも微妙なので勝手に勘違いしてたのなら見る目がなかったという所だよなあ。そもそも、黒の女神レティアコールが白の女神エターナリアみたいに消滅したという話は一度たりとも持ち上がってなかったんだよなあ。でも、マティアとレティアコールって名前似てるじゃないですかw
そもそもポリ白のスノーと状況が似ているからマティアが黒の女神と勘違いしていたわけだけれど、考えてみればすぐわかる話で、同じネタを使うはずがないんだよなあ。不覚。
ただ、過去で黒の聖獣ラグがどうなったという具体的な話は今まで出てこなかっただけに、この真相を予想しろというのは幾らなんでも難しい。いい加減一般的な精霊の生態についてはだいたい理解できてきたけれど、始祖精霊と聖獣に関してはちょいとでたらめなところがあるからなあ。

それはそれとして、顕現成った黒の聖獣ラグがあまりにアンポンタンで、思わず吹いてしまった。この人間の理解度の低さ、というか現実の事象に対する理解力の無さ、ぶっちゃけて言うところの頭の悪さが、白の聖獣のブランカそっくりで、聖獣っていうのはみんなこんなんなんか(苦笑
そういえばポリ白に出てた紫と翠の聖獣も、別の意味で相当頭の悪い連中だったしなあ。こんな連中ばっかりなんだ。
伊達に精霊のくせに獣呼ばわりされてるわけではなかったのね(マテ

なによりも今回驚かされたのが、本物の黒の女神さまだったんですけどね。これはホントにまったく予想も何もしてなかったのでかなりびっくりさせられた。そういえば精霊専門とか、共通項はあったんだ。

今回最終回でマティアとマナガの二人の物語となりながら、途中から、殆どシェリカが主人公役みたいになってたんじゃないだろうか、これ。マナガはあれで「おうおう」と唸りながら物事に対しては受身な部分が多いので、自力でガンガン難局を切り開いていくタイプじゃないもんなあ。お陰で、今回の急展開についても状況を受容していくばっかりだったし。その意味ではマナガって、マティアに対する役どころはあくまで父親役になってしまうんだろうなあ。しかも、わりと甘やかすタイプの。

すべての謎と過去からの頸木が解き放たれ、物語に決着がついた以上、今後続いていく話はもう一度初心に戻っての、刑事モノをやって欲しいなあ。初期の事件の謎を解き明かし、犯人を追い詰めていく形式が好きだったので。

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