コップクラフト (ガガガ文庫)

【コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED】 賀東招二/村田蓮爾 ガガガ文庫

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あ、あれ? ティアナさんが、ティアナさんがおっぱい魔人から幼女に縮んでますよーーっ!? ますよーーっ!?
ちょっ、待ってくださいよ。これじゃあ、ケイとティアナの間に艶っぽい展開が訪れたら、ケイが確実にロリコンの称号を獲得してしまうじゃないですか、おいおい。

元々ゼータ文庫から二巻だけ出ていたシリーズ。それも、この一巻は賀東さんは原案に携わったのみで、実際の執筆は別の人が書いていたはず。何があったのか、二巻は賀東さんが自ら書かれていたわけですが。この二巻がべらぼうに面白かったんだよなあ。二巻では良くも悪くも息の合ってしまったデコボココンビのバディとしてドタバタ大騒ぎを繰り広げる二人でありますけれど、この一巻では出会った最初の印象が最悪の一言で、ギスギスと通り越してガリガリとガラスを引っかくような最低のところからはじまる所なんぞ、バディものとしてはまずはお約束といったところか。
個人的には最初の反発が強すぎた分、バディとしての信頼を築くまでの過程がちょっと足りなかった気がするんだよなあ。あの一つ、いやもう二つほど二人の距離を縮め、心情を繋ぎ、同じ方向を向いて突っ走れるための原動力となるきっかけが欲しかったところ。まだこの段階だと、ケイにしてもティアナにしてもお互いの腕や心意気といったものは認めるに至ったものの、命を預ける相棒として繋がっていくにはまだまだ足りないっぽい感じなんですよね。特にティアナ、<棄剣>する相手としてケイにそれほど信頼を置くに至る何かがあったのかというと……。
さすがに他の人が書いた話を書き直すというのは難しかったのかなあ。想像以上に前の部分を外枠として認識してしまったのかもしれない。二巻も思い出してみれば、冒頭らへんは二人の書き方がちょっと窮屈に感じるところがあったし。
それでも、言っちゃあなんだけど、旧作よりやっぱり面白かったんですよね。キャラの息遣いが違うというかなんというか。読み比べてみるとなかなか面白いかもしれない。
以降の賀東さんの、完全に自分のものにしたケイとティアナの描き方の自由奔放でドライブの効いたタッチを思うと、これから二巻以降もさらに続きが出てくれる可能性があると言うのは楽しみで仕方が無いのは間違いない。

あとがきのアレにはちょっと焦ってしまった。本気で信じかけましたがな。こんな日本のライトノベルそのままなのやってるはずがないのに。というか、旧作読んでるんだからそんなはずないというのは分かってるのに(苦笑


追記:やべっ。コメントいただいて、どうやら旧作も賀東さん本人だったらしいです。正直えーっという感じですけど。完全に違う人だと思い込んでました。文章読んだらわりと分かるつもりだったので、けっこうショック&恥ずかしいです、はい(苦笑
二巻の冒頭の固い感じはつまるところ仕様だったのかー。