ALL AROUND TYPE-MOON~アーネンエルベの日常~ (角川コミックス・エース 253-1)

【ALL AROUND TYPE-MOON アーネンエルベの日常】 Bすけ (角川コミックス・エース)

Amazon
 bk1

喫茶店<アーネンエルベ>を舞台とした、月姫、空の境界、Fateのメンバー共演によるドタバタコメディ。
どうやら、最初の一話だけはドラマCDの漫画化らしく、あとは作者のオリジナル脚本。一話は導入から三作のメインヒロインがテーブルを同じくして親睦会、みたいなのりで歓談してるからどうも話として違和感あるな、と思っていたのだけれど、元がドラマCDなら納得。話の筋立ても、確かにラジオドラマ風の作りだし。しかし、あれだけキャラクターがたくさん登場しておきながら、一人だけ酷い目にあってオチまで担当してしまうのが凛というのは、いい加減役割極まってきたなあ(苦笑

と、話的にいささか微妙な感があるのは第一話のみ。最初から漫画形式で作者が独自に話を組んだ
二話以降、これが抜群に面白いんだ。

第二話は笑いのツボ、ならぬ吸い込むと笑い転げてしまう笑気ガスを噴出する幸福の壺を巡るドタバタ劇。笑いというものは何気に伝染してしまうもので、人が笑っているのを見るとどうもつられて笑ってしまうんですよね。というわけで、出てくるキャラクターみんながゲラゲラと笑い転げながら、アーネンエルベの中で壺を追い掛け回すのが笑えるのなんの。あーぱー吸血鬼なアルクェイドや大河が笑ってるのはいつものことだけれど、両儀式やセイバーが腹を抱えて大笑してるシーンなんて貴重極まりないですよ。鮮花と式が折り重なって笑い死んでるとか。
出てくるシーンは短いけれど、ウェイトレス姿の式は眼福モノ。

第三話は典型的ながらハマればウケる、中身入れ替わり。アルクェイドのあーぱー振りが極まってて、タイプムーンヒロインズの中でも彼女のこの天真爛漫な能天気さは、ちょっとした無敵属性だわなあ。対して、非常事態にガーーー! となってるのが式。セイバーも真面目な子だから本来あわてふためいてもおかしくないのに、胸が大きいアルクェイドに入れ替わったからか、ぽわーんと女性的な肉体を楽しんであるあたり、この娘も変なところで暢気なんだよなあ。ボケたアルクェイドやアンバーに対して突っ込みまくる式は意外と苦労性というかなんというか。
何気にこの漫画だと式が弄られ役に廻っているのが新鮮だ。

全般的に優遇されているのがランサーか。アーチャーと並んで、オトコキャラでは一番出番多いし。アーチャーもチマチマと存在感あるよなあ。中身アルクェイドのアーチャーは必見である。アーパーなアーチャーは爆笑したw

基本的に肩の力を抜いて楽しめるコメディで、なによりタイプムーンのキャラクターがゾロゾロと入り乱れている様子は無条件に愉快になる。舞台が喫茶店ということで、キャラの登場・滞在・退場が自由自在で自然というのも有効に機能しているんですよね。なるほど、喫茶店という一期一会にも連なる場所を世界観のクロスポイントに敷設した慧眼には感服させられる。こうして、有効に活用できているわけですしね。まあ、一期一会というよりも溜まり場になってるっぽいけどw

もっとグダグダな内容のモノを想像していたので、コメディとして非常に良質な代物だったのは望外のことでした。実はあんまり期待していなかったもんで(汗
いやいや、面白かった。続刊があるのかわかりませんけど、出たら速攻で買いだな、うん。