身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫)

【身代わり伯爵の誓約】 清家未森/ねぎししょうこ 角川ビーンズ文庫

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くあああ、甘い甘い、でら甘のスイートラブ。極まるところまで極まってしまったミレーユとリヒャルトのイチャイチャっぷりに、悶えて悶えて七転八倒。
ああもう、ご馳走様でしたぁっ!!
開き直ってからのリヒャルトの攻勢は凄まじいものだったけど、結局それで押し切ってしまった。なにしろあのミレーユの鈍さも記憶封印すらも諸共せず、だったもんなあ。ミレーユの恋愛に対する鈍感さはかなりのものがあったはずなのに、押して押して押しまくったお陰で、いつの間にかミレーユも無理やりこじ開けられたみたいに自分がリヒャルトに抱いていた想いが彼への一途な恋愛感情であるのだと分からせられてたし。何も分かって無いミレーユに対するちょっとした洗脳じゃないのか、と疑いたくなるところすらあったけど(笑
でもまあ、元々控えめで抑制的ですらあった男性があれほど積極的に愛する女性を欲する猛進さはかなり心地よいもので、世のへたれ主人公共はちょっとは彼を見習いたまえ、と尊崇の念すら抱いてしまった。
ミレーユの記憶喪失をあまり引っ張らずに、早々に片付けたのも好印象。この手の記憶喪失って、ようやく成就しかけた二人の関係を一旦リセットして最初からやり直させるようなものなので、長引くと結構うんざりさせられることが多いんですよね。また最初から繰り返しかよ、みたいな。それを、明快に、多少記憶を失おうがミレーユはミレーユで、リヒャルトとの仲は揺るがない、というのを示す事で迅速に済ませてしまったのは、ちょうどクライマックス入っていたところだったし、ここでは良かったんじゃないだろうか。
ウォルター伯爵については、これで終わり? というくらいにあっさりと片付いたので拍子抜け。なんだけど……どうも、これで彼の妄執が終わったとはとても思えないんですよね。彼の企みが阻止されたあとも、なんか妙な余裕があったような。まだなんかありそうなんだよなあ。

様々な障害を乗り越え、自身の中の葛藤や迷いにも片をつけ、リヒャルトにどこまでも着いて行くのだと決心したミレーユ。もうこれで、お幸せにー、となっても良さそうなんだけど、まだまだ続くのね。師団の連中のように味方になってくれる人も出てきたけど、彼女のことを敵視する人もまだまだいるわけで。ようやく二人が添い遂げることを誓い合ったにも関わらず、最後のあの人の不穏な動きを含めて、今度は周りが障害になってくるのかな。
どーも、またフレッドが元凶のような(苦笑
この兄ちゃん、大概迷惑だよね。散々リヒャルトとの仲をけしかけてたくせに、いざミレーユがマジになったら要らんチャチャを入れだすって、どんだけ鬱陶しいんだかw まー、兄貴として気持ちは分からんでもないが。ようやく、認めてくれたと言うか受け入れてくれたというか妹離れしてくれた(してないけど)のはいいけど、次の波乱の元凶も貴方が原因なら、ちゃんと自分で後始末して欲しいなあ。というか、いい加減妹に構ってないで、自分の大切な人を大切にしなさいよ。セシリアをいつまでも放ったらかしにしてー。まだシアランに残るとか言い出した時には、蹴っ飛ばしたくなりましたよw