六畳間の侵略者!?4 (HJ文庫)

【六畳間の侵略者!? 4】 健速/ぽこ HJ文庫

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毎回のことながら、当番回と表紙絵に採用されるキャラが全然食い違ってるのでした。今回は思いっきりティアの回だったのに、勿体無いことだ。前の感で表紙絵を飾ってしまった以上、仕方ないんだろうけど。しかも、次回はどうやらようやくゆりかの当番回みたいだというのに、今回飾っちゃってるもんなあ。

というわけで、今回は文化祭の演劇を通じて、ティアが憧れる伝説の青騎士を孝太郎が演じることで、色々とフラグが立っていくと言うお話。まだまだ恋愛フラグというには物足りないのだけれど、ようやくティアも孝太郎を特別な存在として意識しだすんですよね。それが異性に対してのものか、それとも憧れの存在に彼が重なって芽生えた憧憬なのかはまだ微妙なところなのですが。
最初は孝太郎の部屋である六畳間を奪い合う敵同士として始まり、段々と仲良くなり、好意が募っていくという段階を踏みながら、このシリーズって当番回を迎えても、絶妙の寸止めで恋愛が芽生えるところの直前で踏みとどまってるんですよね。孝太郎への感情が恋になるかならないかのギリギリ直前のところでうまいこと止まってる、このバランスが上手いなあと感心させられる。
このまま全ヒロインがその寸止めラインに揃うまでこのまま行くのだろう。今のところまだゆりかとキリハさんがそこまで行ってないのだし。
孝太郎は相変わらず、全方位に出来た爽やか青年オーラを振りまいたまま、恋愛臭はまったく匂わせないままである。この男、本気で男女間の恋愛については興味も感心も今のところ抱いていないのな。そもそも、一部屋に多くの女の子と半同居状態に居ながら平然としているところで、どっか解脱してるっぽいんだけど。だいたい、欠片でも女の子として意識しているなら、あんな青騎士のセリフなんぞシラフで言えんぞな。ティアはあっさりときめいてしまっているけれど、逆に言うならまったく女としては相手にされていないからこそ、ああいう青騎士を演じたセリフをポンポンと投げかけているということを、彼女がどれだけ理解しているものやら。まあ、彼女の方も別に彼を男として意識しているわけじゃないから、身分云々じゃなくティアという個人を大切にしてくれているという感触があるなら、それで今のところはイイ、というか彼女にとって今はその方が大事なのかな。

さて、今回、ティアの星の王位継承権争いや伝説の青騎士にスポットがあたったことで、逆にキリハさんの方に何らかのフラグが立ったのが興味深い。今のところ、たんなる偶然から孝太郎の暮らす部屋に集まってきたと思われていた侵略者たち。ところが、青騎士の残したと言われるセリフと、キリハさんが覚えている幼少の頃に出会った人にささやかれた言葉が重なったことで、もしかしたら全員に何らかの直接的な繋がりがある可能性が芽生えてきたのである。
おそらく、その可能性の要となるのは、孝太郎。まだまだ単なる可能性の段階だけれど、妙な合致点がちらほらと垣間見えてきたしなあ。
まだ次回はゆりかの当番回でキリハさんの番はおそらくその次あたりなんだろうけど、ちょっと楽しみである。デレたとき、一番破壊力がありそうなのがキリハさんだし。

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